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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 豪快すぎて…『かき揚げタワー丼』
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第45回

天から降って来たのか、はたまた古代からの贈り物か……豪快だけど痛快に食べられない『かき揚げタワー丼』

DSCN4847いったいどうやって揚げたのか、不思議な巨大な物体が目の前に。

 パッと見、これ何に見える? ベニヤ板じゃないよ!!

 引きの画像を見ても一瞬「?」と思うかもしれないけど、これ、かき揚げなんです! しかも、製法特許を所得した、すんごい「海鮮かき揚げ丼」なのだ! 

 三つ葉散らばる丼の上にそそり立つ円柱状のかき揚げは、まるで、パルテノン神殿を支える柱のようでもあり、ご飯にめり込むその重量感は、同じ方角を向いて鎮座するイースター島のモアイ像のようでもある。果たしてどんな食感と味なのか……。

DSCN4846天から降って来た円柱が、丼メシに突き刺さったようにも見える。

 その風貌をひとしきり堪能したあと、醤油のだし汁をかけ、最初のひとくちを試みようとしたとき、ここで問題が発覚した。

「ドウヤッテ食ベレバイイデスカ?」

 てっぺんから痛快丸かじりするには円柱が太すぎて、とうてい口におさまらないし、横にしたら丼からハミ出してしまう。
 
「ええい、ままよ」と、円柱てっぺんの角にかぶりつく。と、サックリサクサク、軽くて心地いい食感が軽快なメロディーとなって、エビ、イカ、小柱、野菜のカルテットを口中に奏でるのだ。

「うーん、こりゃイケる!」

 かき揚げ、ご飯、かき揚げ、かき揚げ、ご飯、みそ汁……のリズムで食べ進めて行くが、円柱の半分を食べきる前に胃袋のキャパを超えてしまったのだ。めんぼくない……。

 果たして、パルテノン神殿の柱を半分も残して撤退か、と思ったら、その様子を察した店員さんが、お持ち帰り用の容器を持って来てくれたのだった。これなら、帰ってから今度はかき揚げそばが楽しめる。ありがとーございますゥ。

 沼津漁港に来たら、名物シラス丼もいいけど、海鮮かき揚げタワーが入る分も胃袋の容量残しておくべきだ、絶対!

魚河岸丸天「海鮮かき揚げ丼」1100円(かき揚げのみは900円)

インパクト ☆☆☆!!
味     ☆☆☆
店     ☆☆☆

DSCN4843魚版「ムンクの叫び」みたいなのは、店の表に置かれていたカサゴのから揚げ。食感は絶品だ!

(写真・文=よしよし)

最終更新:2019/11/28 19:18
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