天から降って来たのか、はたまた古代からの贈り物か……豪快だけど痛快に食べられない『かき揚げタワー丼』
#グルメ #珍級グルメハンター
パッと見、これ何に見える? ベニヤ板じゃないよ!!
引きの画像を見ても一瞬「?」と思うかもしれないけど、これ、かき揚げなんです! しかも、製法特許を所得した、すんごい「海鮮かき揚げ丼」なのだ!
三つ葉散らばる丼の上にそそり立つ円柱状のかき揚げは、まるで、パルテノン神殿を支える柱のようでもあり、ご飯にめり込むその重量感は、同じ方角を向いて鎮座するイースター島のモアイ像のようでもある。果たしてどんな食感と味なのか……。
その風貌をひとしきり堪能したあと、醤油のだし汁をかけ、最初のひとくちを試みようとしたとき、ここで問題が発覚した。
「ドウヤッテ食ベレバイイデスカ?」
てっぺんから痛快丸かじりするには円柱が太すぎて、とうてい口におさまらないし、横にしたら丼からハミ出してしまう。
「ええい、ままよ」と、円柱てっぺんの角にかぶりつく。と、サックリサクサク、軽くて心地いい食感が軽快なメロディーとなって、エビ、イカ、小柱、野菜のカルテットを口中に奏でるのだ。
「うーん、こりゃイケる!」
かき揚げ、ご飯、かき揚げ、かき揚げ、ご飯、みそ汁……のリズムで食べ進めて行くが、円柱の半分を食べきる前に胃袋のキャパを超えてしまったのだ。めんぼくない……。
果たして、パルテノン神殿の柱を半分も残して撤退か、と思ったら、その様子を察した店員さんが、お持ち帰り用の容器を持って来てくれたのだった。これなら、帰ってから今度はかき揚げそばが楽しめる。ありがとーございますゥ。
沼津漁港に来たら、名物シラス丼もいいけど、海鮮かき揚げタワーが入る分も胃袋の容量残しておくべきだ、絶対!
魚河岸丸天「海鮮かき揚げ丼」1100円(かき揚げのみは900円)
インパクト ☆☆☆!!
味 ☆☆☆
店 ☆☆☆
(写真・文=よしよし)
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