なぜか叩かれない日テレ『エンジェル・ハート』 相武紗季出演で“微妙な風向き”に……?
#テレビ #ドラマ #漫画 #相武紗季
夏ドラマも終了間近だが、『花咲舞が黙ってない』『ど根性ガエル』『デスノート』など話題作を配した日本テレビが視聴率で“一人勝ち”状態。昨年、ゴールデン帯、プライム帯、全日帯と「視聴率三冠」を達成した勢いは未だ健在だ。
そんな日本テレビにおける秋ドラマの“目玉”が、北条司原作の人気コミック『エンジェル・ハート』(新潮社・徳間書店)の実写化だ。
『エンジェル・ハート』は、80年代後半から90年代初頭に大ヒットしたハードボイルドコミック『シティーハンター』(集英社)のパラレルワールドとして連載されている作品。『シティーハンター』の人気も相まって、原作に思い入れの強いファンも多い。実写化を積極的に推し進めてきた日本テレビとしても、銃撃やアクションシーンの多い同作は“チャレンジ”と言えるだろう。すでに主演・冴羽獠(さえばりょう)役を上川隆也、義娘の香瑩(シャンイン)役を三吉彩花が演じることが判明していたが、8日、冴羽獠の最愛のパートナー・槇村香(まきむらかおり)を相武紗季が演じることが発表された。
今回の実写化に際し、ネット上は大騒ぎ。「上川が“もっこり(冴羽獠の下ネタ)”をやるのか?イメージない」「実写化は本当にやめてほしい」というネガティブな書き込みで溢れかえるかと思いきや、「これなら許せる」「シティーハンターなら叩くけど、エンジェル・ハートならいいかな」など、肯定的な意見も決して少なくないのである。
「若い冴羽獠が派手に動き回る『シティーハンター』は、あのジャッキー・チェンが映画で演じても微妙でした(笑)。しかし、『エンジェル・ハート』の冴羽獠は年齢を重ねており、殺し屋や探偵の他に義娘を見守る“父”としての側面もありますので、ドラマにしやすいのは間違いありません。『花咲舞が黙ってない』で好評の上川隆也も、冴羽獠の“キザ”で“スケベ”なイメージを大きく壊すほどの違和感はないと判断されたんでしょう。『作品選び』も『主演選び』も絶妙で、日テレの好調ぶりが伝わってきます」(芸能記者)
もはや「視聴率も期待大」の声も上がる『エンジェル・ハート』。人気アニメ・漫画原作の実写化作品がこれだけ支持を集めるのは極めて珍しい。これなら安心して視聴でき、日テレの“無敵艦隊”ぶりも安泰に思えるのだが……。
「槇村香役の相武紗季に関しては、現状ポジティブな意見は多くありません。発表されている上川と三吉に比べると、明らかに原作キャラのイメージを損ねていますからね。それに、実写化が受け入れられたことと、ドラマの完成度はまた別の話。初回放送で実写版『エンジェル・ハート』の世界観を確立できなければ、簡単に視聴率は下落します。放送前がスムーズだった分、制作陣の実力が試されますね」(同)
漫画実写化としては、放送前から“珍しく”前向きな反応を受けている『エンジェル・ハート』。低視聴率にあえぐ某局にも見習ってほしい企画の妙だ。プレッシャーも大きいが、このドラマに成功すれば、日本テレビの牙城はさらに強固なものとなるだろう。
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