名台詞「お前はすでにヤッている」が脳に刺さる! 多部未華子がエロきゅんな『ピース オブ ケイク』
#映画 #パンドラ映画館
晴れて恋人関係になった志乃と京志郎のお泊まり旅行も盛り上がる。熱海の隠れ人気スポット「秘宝館」デートで、2人はきゃっきゃっとはしゃぐ。原作にはないオリジナルシーンだが、大人の恋愛ドラマであることを印象づける。露天風呂つきの温泉旅館では、しっぽり裸のお付き合い。恋愛が成就した幸福感でいっぱいの2人だが、京志郎のケータイにあかりとの新しい会話履歴は残っていたことから、普段は温厚な志乃の怒りがバクハツ。京志郎はあかりとまだ切れてなかったのだ。「エッチはしていない」と懸命に弁解する京志郎に対して、志乃は言い放つ。「お前はすでにヤッている!」。あんなに楽しかった温泉旅行だったのに、帰りはどんよりダウナー気分に。まるでジェットコースターに乗っているかのように、2人の恋愛感情は幸せの絶頂から奈落へと急降下していく。どうしようもなく恋が始まったように、別れの日もどうしようもなく訪れてしまう。
人気女優をキャスティングした恋愛映画のほとんどは、セックスシーンは省くか、ベッドに倒れ込んだら次のシーンはもう翌朝というパターンなのに対し、パンクバンド・ばちかぶり時代に数々の破天荒パフォーマンスで伝説を残したトモロヲ監督は、そんなヤワな表現では済ませない。プロデューサーから「R指定にはしない」と釘を挿されていたが、逆にR指定ギリギリの表現にこだわった。トモロヲ監督を含め男子4人からなる演出部で、ベッドシーンの絡みを事前にムービー化。映倫に見せ、どこまでの表現なら許されるのかを入念に確認し、さらに多部未華子、光宗薫らベッドシーンのあるキャスト陣にもムービーを見せ、OKをもらった上で本番に挑んだ。さすが、元エロ劇画家・田口智朗! この演出部による男だけのベッドシーンのムービー、DVDの特典にすればかなりのニーズがあるに違いない。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事