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日刊サイゾー トップ > その他  > 芸人たちの壮絶な貧乏エピソード

又吉直樹フィーバーの影で芸人たちの壮絶な貧乏エピソード…ヤクザの取立て、野宿、果ては自己破産

 そして、困窮生活の果てに、ついにはこんな状況に陥った。

「すごかったのは僕が中学の時。ある日、家に知らんオッサンがいきなり入って玄関にガソリンまいたんですわ。「殺すぞー!」と叫んで。
 僕は訳がわからず「おかあちゃーん、知らないオジさんが水まいてるでぇ」とノンキに言った。着替えてる最中でブラジャーと下着とガードル姿のオカンが「ナニしとんじゃー!」とオッサンに飛び蹴り食らわして、倒れたオッサンの上にマウントになってボコボコにしながら「タカ坊! 警察呼べ!」と。
 僕が電話した時、ブラジャーとガードルのオバチャンが男に馬乗りになってるんですよ。で、オカンが警察に取り押さえられてた(笑い)」

 木下のみならず、相方の木本武宏のエピソードも壮絶だ。TKOが何度も東京進出を繰り返しては失敗し、5度目の東京進出でようやくブレイクできたのはお笑い好きの間では有名なエピソードだが、この5度目の東京進出は壮絶だった。この時、木本は35歳。

「上京したはいいけど、住むところがなくて(笑い)。木下は住むとこどうにか探したけど、僕は金もなく(中略)
 でも、他に泊めてくれる後輩もいないし、金が本当になくてファミレスにも入れない。寒い時季だったから銀座のドン・キホーテの店内をウロチョロして時間をつぶして。さすがに何時間もいられず、事務所の松竹芸能の近くにある築地の公園で野宿。だから、体にかけた段ボールの暖かみも知ってますよ」

 野宿生活といっても、木本の場合、男だからまだ危険ではなかっただろうが、なんと、女芸人で一時期、野宿生活に陥った人物がいる。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のレギュラーとしてブレイクした、たんぽぽの川村エミコだ。

「私は家賃が払えず、アパートを引き払って公園で寝たり漫画喫茶に泊まったり。そんなどうしようもない状態の時、事務所の先輩のクワバタオハラのくわばたりえさんが部屋に住まわせてくれた。当時、りえさん新婚なのに「住んでいいよ」と、リビングの隅に「川村スペース」をつくってくれて、座椅子をくれた」

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