“ヒスパニックびいき”ブッシュ大統領候補「アンカーベイビー」発言に、在米韓国人が激怒!
2015/08/26 21:00
#韓国 #東アジアニュース #河鐘基
加えて、米国内で生まれる赤ん坊に市民権を付与する制度が不法移民数の増加を助長しているとして、同法律の廃止を提案していたドナルド・トランプ大統領候補も、ここぞとばかりに競争相手であるブッシュ候補を非難し始めている。トランプ候補は自身のTwitterで「ブッシュ候補の発言はアジア系移民を傷付けた。アンカーベイビーという言葉を使ってしまった彼が、ヒスパニック系住民の非難をかわそうとごまかし、今度はアジア系移民を批判した」という趣旨で攻撃を加えた。
ブッシュ候補は南米留学経験があり、また夫人はメキシコ出身のヒスパニック系住民だそうだ。つまり、彼らとは縁が深い。トランプ候補の発言は、ブッシュ候補がアンカーベイビー発言についてヒスパニック系住民の誤解を解こうとして、思わぬところでアジア系住民の怒りに火をつけてしまったことを示唆している。米国はそもそも“移民の国”だ。そのため、今回の問題発言を皮切りに、移民問題が大統領選の争点として浮上してくるのでは、と予想するメディア報道も一部にある。
ちなみに、韓国ではアンカーベイビーのことを遠征出産と呼ぶ。息子の兵役を免除させたり、外国国籍取得の手段として利用されており、こちらも社会問題化している。記憶に新しいところでは、ナッツリターン事件で知られた大韓航空のチョ・ヒョナ前副社長も事件前、遠征出産で韓国国民の非難を浴びた。アンカーベイビー=遠征出産問題は、米国にとっては増大する社会保障費支出の削減問題、韓国にとっては少子化問題として表裏をなしているようだ。
(取材・文=河鐘基)
最終更新:2016/01/26 18:59
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