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日刊サイゾー トップ > 海外  > 【作ってみた】無慈悲な平壌料理
根なし草ライター・安宿緑の「平壌でムーンウォーク」

無慈悲な料理本『有名な平壌料理』のメニューを作ってみた【緑豆ムクの冷菜】編

 こんにちは。ご無沙汰しております。残暑の候、いかがお過ごしでしょうか?

 今回は久々に、毎度シロウトに無慈悲な要求をすることでおなじみの北朝鮮の料理本『有名な平壌料理』からの一品です。ハードルが高いレシピを避けていたら、だんだんと手軽なものが残り少なくなってまいりました。本当どうしよう、マジで。

 そんな中、今回はこれにチャレンジします!

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 夏らしい、サッパリした緑豆ムクの冷菜。「ムク」とはドングリやそば粉、緑豆粉などを固めて作った寒天のような食べ物です。以下、説明文。

「一定の大きさと形に切りそろえた緑豆ムクを、炒めた牛肉、セリ、きゅうり、焼いた海苔と一緒に酢醤油とヤンニョム(※朝鮮風味付け)で和えた冷たい料理です。香ばしい上に薬効成分が多く、健康長寿に良いです。その上、肥満症と高血圧、暑さをしのぐ効果があります」

 かなり強気に出てきましたね。そこまで医食同源に寄らなくても……という感じはありますが、とにかく夏にぴったりの一品のようです。

 しかし、このレシピもまた、一筋縄ではいかないようです。さりげなく「緑豆ムク」をゼロから作る方法が欄外に書いてあります。さすがは無慈悲な料理本、そう簡単には作らせない気が満々です。

「緑豆を砕いて2~3時間水に漬けた後、手でこすって皮をむいて柔らかくすり潰す。上澄みの水を捨て、絞りかすの3分の2程度の温水を入れ、ゆっくり煮込みながらかき混ぜる。出来そうになったら、涼しい場所で冷やす」

 なんだかサラッと書いていますが、これが非常に難しい。まったく同じ工程をほかの料理でやったことがありますが、挫折しました。

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 そのときの緑豆。2晩漬けてもビクともしない

 そのため今回はショートカットすべく、ムク粉を買いに新大久保のスーパーに行ってまいりました。しかし、白色や蕎麦色のムクはあっても、「緑色? ないよ」とのこと。

 はい、ゼロから作るんですね。わかっていましたよ。

 使ったのは、この粉です。

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 説明書きに沿って、粉1:水1で溶いて1時間ほど寝かす。

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