突如炎上した“パチもん”ロールス・ロイス「市場価格は500万円」でも人気のワケ
2015/08/26 18:00
#中国 #東アジアニュース
事故が起こる1カ月ほど前に紹介された偽ロールス・ロイス。これが燃えたものと同一か
ところで、このパチもんロールス・ロイス、偶然のイタズラなのか、事故の1カ月ほど前に、まったく同じものではないかと思われる車がネットの記事で紹介されていた。燃えてしまった後ではあるが、車体の色もボンネットの形もそっくりだ。
記事で紹介されていたパチもんロールス・ロイスは、山東省青島市の自動車メーカーの国産SUV車を改造したもので、三菱製の4気筒2,400ccのエンジンを搭載(本物のロールス・ロイスは12気筒6,749ccエンジン)。価格は25万元(約500万円)だが、中古車なら交渉すれば5万元(約100万円)で買えるという。日本でもフェラーリやランボルギーニのレプリカが売られていることがあるが、中国車をロールス・ロイスに改造するとは、あまりにも畏れ多いといわざるを得ない。
こちらは中国の高級車メーカー「紅旗」が製造したロールス・ロイス似の高級車
「内陸部に行くと、安い中国車にBMVやレクサスのエンブレムだけ貼り付けたような車をまだまだ見かけます。フロントだけベンツ風やアウディ風のパーツに換装した車もけっこうある。本物は買えないけれど、路上では他車を威嚇したいという人民の心を反映しているんでしょうかね」(深セン市に住む日本人商社マン)
結婚という人生における晴れの舞台でも、安い偽物に乗って喜んでいる人たち。もしかしたら、夫婦間の愛そのものも偽物なのかもしれない。
(取材・文=佐久間賢三)
最終更新:2016/01/27 13:06
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