「やっと褒められるようになっちゃって」【中川雅子】18年ぶりの“ひとりTPD”が駆け抜ける！

――え？　なんで？　1人だけ？

中川　CDにならなかったのは私だけ！　まぁ下手くそだったからね！　あとは、一番年下だったし、プロデューサーに嫌われてたのかね（笑）。当時は、ファンの人に会う度に「あの曲、CDにならなかったね～」「ならないんですか？」とか言われたりすると「ハァ、ならないよ（悲しい）」みたいな心境で……。それもあって復帰したんですよ。CDにできなかったという悔しさと、できれば出したいという野望があって頑張ってきたの。それが最近やっと身になって、音楽プロデューサーのアッキーさんが「じゃあ、あの曲をレコーディングしよう」って。20年越しのCD化ですよ!!

――すごい!!

中川　「私が歌ったせいでCDにならなかったのね」って思うと曲がかわいそうだったけど、今度は作曲家さんが作り直してくれて、おまけに新曲まで作ってくれて、両A面でCDを出すのです!!　やっと自分の夢がかなったな、と。

――ブランクがあろうと続けてみるものですね、感動的！　観客7人のライブから考えたら進歩しすぎてて映画のようです！

中川　当時応援してくれてた方が新しい人を連れてきてくれたりして、だんだん広がっていくのを見ると嬉しいし、よかったですよね。家族にしてみれば「まだやるの？」って感じでしょうけどね！　リボンとかつけて歩いてると、嫌な顔されますからね！　やっぱりこの歳で「娘がアイドルです」って言いたくないみたいで、人から聞かれてもムニャムニャ誤魔化してたらしいんですけど、先日ずいぶんつっこまれて聞かれた時に、しぶしぶ「アイドル……」って答えたら、その方が学校の先生だったみたいで、進路に悩む生徒さんに「中川さんちの雅子さんはな、いくつになっても夢を追い続けて、こういう風にやり続けることは素晴らしいんだぞ！」って熱弁をふるったらしくて……なんか私が褒められちゃってた（照）。

――（爆笑）！　学校に行かなかった分、なぜか今褒められている!!

中川　本当にね、今やっと褒められるようになっちゃって。すみません、ありがとうございますって（照）。