拘置所をアジトに薬物・武器密売サイトを運営していた男に死刑判決! 外出自由で彼女とキメセク三昧!?
#中国 #東アジアニュース
江西省樟樹市で、違法薬物の販売サイトを立ち上げ、覚せい剤1.2㎏、エンフェドリン系錠剤覚せい剤2.6万粒を売りさばいていた男に、死刑判決が下った。さらに同事件では、拘置所職員ら5人にも有罪判決が出た。
売人と拘置所職員が共犯として裁かれた公判で明らかになったのは、拘置所が薬物売買のアジトとして使用されていたという驚きの事実だ。
男の名は黄小春。黄は2010年2月24日に違法薬物販売の容疑で逮捕起訴されており、同年12月7日に裁判所で懲役3年半の判決が言い渡された。その後、刑務所へ送られるはずだった黄だが、拘置所の副所長へ根回しにより、拘置所への留置が認められることとなった。
黄は、拘置所の全刑務官に計20万元(約400万円)の袖の下をばらまいた上、酒宴を開くなどして、刑務官らを懐柔。これにより、黄は携帯電話やパソコンの使用が黙認されることとなり、拘置所にいながらにしてくだんの販売サイトの運営していたのだ。
副所長に至っては、黄に資金の工面をするなど、全面的な協力をしていたことがわかっている。
こうした環境下で、黄は違法薬物のみならず拳銃や中古車の販売など、多角経営に乗り出していたという。
また、黄には外出の自由も認められていた。しかも、外出中に恋人まで作り、「キメセク」に励んでいたというから驚きだ。
黄はこの恋人に自らのビジネスを手伝わせていたが、それがアダとなる。12年6月、彼女は、薬物とライフル、実弾などを地下組織から仕入れた直後、内偵していた警察に逮捕されたのだ。彼女と連絡が取れなくなった黄は異変を察知し、拘置所を後にしたが、すぐに逮捕された。
拘置所という司法施設をアジトに、のうのうと薬物や武器の密売が行われていたことに対し、ネット上では非難の声が相次いでいる。中国司法当局が喫急の課題として掲げる司法改革も、末端の腐敗が一掃されない限り、絵に描いた餅となりそうだ。
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