熱闘! 殿堂入りを目指す男たちの情熱がほとばしる『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』
#映画 #パンドラ映画館
ひとり目の候補者は、アイスランドが誇る冒険家パゥットル・アラソン。冒険家として知られているだけでなく、若い頃は300人以上の女性と関係したという性豪でもある。90歳を越える高齢ながら、今でも美女とのデートを楽しんでいる。でも自分が死んだらペニスの使い道はもうないから博物館に寄贈するよと、カッカッカッと高笑いする。これに「ちょっと待った!」を掛けたのは米国在住のトム・ミッチェル。ラージサイズのマイペニスを「エルモ」と呼んで溺愛している、ちょいと危ないオッサンだ。博物館に飾られる人類代表の第1号ペニスになるべく、自分が生きている間にペニスを切除して引き渡すと申し出る。氷河と300人の女たちが鍛え上げたアイスランドの名刀か、それとも広大な米大陸が育んだ巨大妖獣エルモか。2本のペニスは火花を散らしながら激しいデッドヒートを繰り広げる。
男性のシンボルであるチンコについて考えるということは、男という生き物は何であるかを洞察することでもある。巨根自慢の米国人トムは、冒険家アラソンのような著名人ではない。ベッドを共にした女性たちしか、トムのあそこの凄さは知らない。ならば自慢のチンコを博物館に飾ることで、自分の存在を世界に、そして後世にまで伝えよう。そう願っている。亀頭部分に星条旗のタトゥーを彫ってしまうほど自分のペニスに深い愛情を注ぐトムだが、実はコンプレックスの裏返しでもある。トムにとってエルモは頼もしい相棒だが、そのエルモのお陰でトムは少なからず女性関係でトラブルを起こしてきた。バツ3のトムはカメラに向かって心情をこぼす。「チンコを切り離すことで、残りの人生を実りあるものにしたいんだ」。
一方の冒険家アラソンも切実な悩みに直面していた。かつては前人未踏の山岳地帯と各国の女体を探検してきた百戦錬磨のアラソンだったが、高齢化に伴ってペニスが縮みつつあるのだ。“男”であることにこだわりを持つアラソンだけに、これは認めたくない現実だった。自分のペニスが急激に縮みつつあることにアラソンはひどく落ち込む。できれば地元アイスランドの名士の威風堂々たるペニスを博物館に飾りたいと考えていたシッギ館長も、アラソンの意外な告白に動揺を隠せない。小さく縮んだペニスを展示することは、地元名士のプライドを傷つけることになるのではないか。おもろうて やがて哀しき チンコかな。このドキュメンタリーは、さらなる予想外の展開へと向かう。
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