外壁の一部が手でも砕ける!? 中国「新おから建築」トレンドは発泡スチロールか
2015/08/13 17:30
#中国 #東アジアニュース
太原市の問題となった物件。窓枠の下の部分に注目!
中国の手抜き建築を象徴する言葉に“おから建築”という言葉がある。建築費を浮かせるために劣悪な建材を使用したり、建物の支柱を細くしたりする行為は数年来、社会問題となっていた。2008年の四川大地震でもおから建築が原因で小学校などが倒壊し、多数の二次被害が生じたのは周知の通り。
こうした違法建築に関するニュースは、現在でもたびたび報じられている。「中視新聞」(8月6日付)などが報じたところによると、山西省太原市内の新築物件の購入者数百人が、支払いをめぐって業者とトラブルになっているという。その理由は、なんと建物の外壁の一部が発泡スチロールでできていたから! 中国の建築に関する法律では、外壁の断熱材としてA級以上の非可燃性の建材を使用することが定められているが、もちろん発泡スチロールの使用は禁じられている。
ご覧の通り、手でも砕けるほどの強度だった……
中国版Twitter「微博」には、発泡スチロール外壁騒動に関して「日本が満州時代に建設した庁舎はまだ残っているというのに……。中国の建築物の寿命が30年というウワサは本当かもしれない」などと、あきれた声が多数寄せられる結果となった。
09年、上海市閔行区の13階建てマンションが突然倒壊。マンションの土台部分に施工ミスがあり、作業員が死亡
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