クドい! めんどくさい! 暑苦しい! この夏オススメの「こだわる男マンガ」4選
#マンガ #コミック #ザオリク的マンガ読み
■『それはエノキダ!』(著:須賀原洋行/モーニングワイドコミックス)
「こだわる男マンガ」の中でも、あらゆるジャンルに異常なこだわりを見せる、オールマイティにウザいマンガが『それはエノキダ!』という作品。
主人公は、物事がキッチリしていないと我慢できない神経質な男「榎田君」。物事がキッチリしていると「キモチE」、キッチリしてないと「キモチ悪い」というのが口癖です。
例えば、エレベーターでは「閉」ボタンを押して出て行く。一見よくある光景ですが、榎田君の場合、あらゆるエレベーターの機種でスムーズに「閉」が押せるように日頃から訓練を積んでおり、ボタンがドアの右にあろうが左にあろうが目をつむったまま「閉」が押せます。
異常に物持ちがいいのも特徴。何かについていた輪ゴム、ケーブルなどを束ねている針金ビニール、クリーニングに出すとついてくるハンガー、刺し身についているワサビや納豆についているカラシなどを生まれてこの方、ずっと捨てずに取ってあり、タンスは4段とも輪ゴムでいっぱい、冷蔵庫の中はワサビやら魚の容器のしょう油だらけ。断捨離の思想とは対極にいる男です。
オーディオへのこだわりも尋常ではありません。
・ケヤキの無垢材やギリシャ産ラムスキンを使った、36万円最高級ヘッドホンを購入。
・アンプやスピーカーの振動を抑えるための重しとして、鉛の板80kg・6万8,000円分を購入。
・銅線の純度が99.99997%、1mあたり10万円のスピーカーケーブルを使用。
など、こだわりのためなら金に糸目をつけない恐るべきピュアオーディオぶりを発揮。
ト○タのハイブリッドカー「プリ○ス」を購入した時の話もかなりヤバいです。
・徹底的に上り坂を避け、常に下り坂を走り続けるため、目的地にたどり着けない。
・真夏でもエアコンをつけず、後部座席に巨大な氷を置いて走行。
・燃費にいい高速道路を使うため、インターチェンジの近くに家を引っ越す。
などなど、究極の燃費走行を極めんとする、クレイジーなハイブリッドカーマニアたちが登場します。明らかにこだわっている方向性がおかしいです。
こんな感じのマンガなので、ページ内が説明、ウンチクだらけで1ページあたりの文字数がものすごく多くて、読んでいるとクラクラしてくる上級者向けの「こだわる男マンガ」です。
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というわけで、クドい、めんどくさい、暑苦しい、でもそこがいい、この夏オススメの「こだわる男マンガ」をご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか? どのマンガもあきれるほどにクドく、実生活で役に立たない知識であふれています。なんの対策もせずにいきなり読むと、暑苦しくて本当に熱中症になってしまう可能性もありますので、よく水分をとって、涼しいところで読むことをオススメします。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)
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