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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 調布墜落事故、マスコミ沈黙の闇

調布墜落事故でマスコミが追及できない“セレブご用達クラブ”の闇「操縦を教えてもらえる」証言も

 その後、同じ会員を通じてテレビプロデューサーと川村氏の関係をウワサ程度に聞いたと言うが、そもそも今回の事故では、川村氏自身が、必要経費を所属会員が出し合う「クラブ運営方式」という形式を盾に、有償飛行事業にはあたらないとするグレーゾーンな無許可運営だったことが問題となっている。

「あのプロデューサーの話が事実なら、無許可で操縦させていたことになる。そのせいか、この運営クラブの実態については、メディアの報道が手ぬるい気がする」とM氏。

 実際、事故の直接的な原因については、滑走路の長さやエンジンの調子などさまざまな見方がメディアには出ているが、この小型機が乗客を乗せて運航していた背景につながるクラブの実態については、多くは報じられていない。

 M氏も「クラブのメンバーだったことはフェイスブックにも書いていて、いまだ削除もしていないけど、僕のところに取材が来たのは他に週刊誌の記者だけ。一緒にクルーズしたマスコミ関係者からも、メールひとつない」と首を傾げる。

 テレビプロデューサーが実際にクラブ会員だったとする確証は得られておらず、会員リストが手に入ったわけではないが、今回の事故でも同乗者に雑誌編集者がいる。

 同クラブは1983年に設立され、航空機や船舶のほか、ロールス・ロイスなどの高級外車、ビンテージカーなどを共有するもので、90年前後のバブルの最盛期には1,000人以上の会員がいたといわれる。一時は入会金600万円という高額なものだったが、M氏が入会した数年前は「200万円だった」という。

 東京都の舛添要一知事は7月27日、「届け出様式を改善しなくてはいけない」と現状の規定では原則禁止の遊覧飛行が黙認されていることを問題視した。調布飛行場では、事前にフライト目的や搭乗者名を記載することを求めているが、虚偽の申告であっても、その確認が難しいことなど、実効性に難があるという指摘もある。

 本来はこの実態をよく知る飛行クラブのメンバーであるマスコミ関係者こそが、その問題点を明かすべきなのだが……。
(文=ハイセーヤスダ)

最終更新:2015/08/04 18:00
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