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日刊サイゾー トップ > その他 > ウーマン・ウェジー  > 鈴木拓に聞く、炎上&ディスりの流儀

ドランクドラゴン・鈴木拓に聞いた! 「炎上&ディスりの流儀」と「クズ界のこれから」

suzukitaku-main.jpg日本屈指の炎上&ディスられ経験を持つ鈴木拓氏

 TwitterやFacebook、InstagramなどのSNS利用者は日に日に増加しており、今ではその割合はスマートフォン利用者の92%だという。気軽に自分の意見や日常を発信できるため、芸能人だけでなく一般人までもが、投稿した一言で英雄にも批判の的にもなり得るという怖さがある。そんな日々議論され話題に上がるネット上での批判や炎上、そしてそれらの中心にいる“ディスる”人々の特性について、「炎上のプロ」であるドランクドラゴンの鈴木拓さんに話を聞いてきた。

■炎上してヤフーニュースに載りたかった

――鈴木さんが『逃走中』(フジテレビ系)でリタイアしTwitterが炎上してから、もうすぐ3年が経過します。あれから「炎上芸人」と揶揄されることも多くなりましたが、ご自身ではこの立ち位置をどうお考えでしょうか。

鈴木拓氏(以下、鈴木) 僕のように嫌われたり炎上したりする芸風なんて、芸能人としての寿命を縮めているだけなんです。いつまでもやってられないと思っていますよ。僕は今年40歳になりますけど、今テレビでひな壇に座っている芸能人を見ると、50歳以上の人なんて10人もいないんです。60歳以上になると、もう5人くらいしかいない。そうすると、おのずと自分の芸能生活の寿命が見えてくるんです。でも、ふと業界を見渡したとき、僕と似ている芸風で、僕の前をまっすぐに走っている男がいたんです。

――それはどなたですか?

鈴木 蛭子能収という男ですよ。以前、BSかなんかで蛭子さんが食レポをしていたとき、さあ天丼を食べようというタイミングで、「エビちっちゃ!」って言ったんです。言っちゃいけないだろうと思いつつも、テレビを見ていた僕も「確かにエビちっちゃいな」と感じていて、これはディスりの中にも皆が「なるほどね」と頷ける真実が入っていると気づきました。それを見ていて、これから業界で生き残るには、人から嫌われるようなことをしても、多くの人が共感するような説得力を持つことがすごく大事だと思いました。ただディスり、ディられというのはつまらないわけで、「こいつムカつくけど言ってることはなんかわかるんだよね」って皆に思われる方向に僕も行きたいなと。

――今では、『逃走中』で別のタレントが話題に上がると、その回に出演もしていない鈴木さんがとばっちりで炎上するという不思議な現象もありますよね。

鈴木 とばっちりもありますが、良いこともあります。正直に言うと、僕も少し前は炎上を狙っていたところがありました。話題になるようなことをしでかして、ヤフーニュースに載りたかったですから。そのためには、ネットニュースが僕のことを記事にしてくれないといけないんですが、僕がよく炎上していたことで、なにをしてもネット記事に書かれるようになったんです。普通、ヤフーニュースにタレントが載るのは、結婚や離婚といった人生の節目や、犯罪やトラブルといったネタですよね。でも僕は、「屁と間違えてうんこ漏らしちゃった」って発言するだけで、ヤフーニュースに載るんですよ。もう誰かの悪口を言わなくても載るんですから、これはもうしめたもんです。なので今後は悪口はやめて、何か説得力ある発言だけやっていけばいいやと思っています。「屁と間違えてうんこ漏らしちゃった」に説得力があるかどうかはわかりませんが(笑)。

――それでは鈴木さんから見て、下手な炎上の仕方はありますか?

鈴木 誰とは言わないですけど、「俺はひな壇やりたくない」とか「子どもは劇場に来るな」とか書いちゃう奴ですね(笑)。なぜそんなことを書いたのか、その理由を細かく端的に書かずに、ただ怒り任せに書いちゃうのは下手ですね。だって、「じゃあひな壇やっている人間は皆ダメなのか」とか「なぜ子どもは劇場に来てはいけないのか」といった理由を求める非難を浴びますから。悪役を演じるはいいんですけど、本当の悪者になってはどうしようもないんです。

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