ドランクドラゴン・鈴木拓に聞いた! 「炎上&ディスりの流儀」と「クズ界のこれから」
■炎上界における魔王と救世主
――炎上も突き詰めると深い世界なんですね。鈴木さんが経験によって習得した、炎上のコツってありますか?
鈴木 不躾に「お前はバカか」とか「お前が悪いんだよ」と言うのではなくて、加工して加工してもともとある素材を引き立たせ、匠の技で一個一個炎上させておいしくさせていますね。炎上の匠です(笑)。
一番大事なことは、自分が戦わないことです。戦うとしても絶対勝てる相手としか戦わないこと。純真無垢で真っ直ぐで、感情を露わにTwitterで発言する人っているじゃないですか。僕はそれを総称して「バカ」と呼んでいるんですが、彼らをくすぐるんです。これは僕と村本大輔君(ウーマンラッシュアワー)の違いですね。村本君は全開で誰に対してもドーンッ! と攻撃する破壊王なんですけど、僕や山ちゃん(山里亮太)はバカにへーこらへーこら下手に出ておきながら、ポロっとクズを出すので、その“クズさ”のおかげで攻撃されても面白いと思ってくれる人がいる。
――クズさが身を助けていると。
鈴木 山ちゃんとは、「これからのクズは村本君に任せよう」と言っています。子どもも嫁も「あ、炎上の息子だ」とか「炎上の嫁だ」とか言われちゃっていますから。もう引退してシフトチェンジです。これからは村本君が一手に担ってくれると思います。炎上界において西野が魔王だとしたら、彼は救世主です。
――お話を聞いていると、まさに炎上&ディスられのプロでいらっしゃいますね。8月末には「鈴木拓が世の中からDissられた人の話を最長で8時間くらい聞き続ける集い」というイベントも開催されますが、これはどんな内容なんでしょうか?
鈴木 それ、仮のタイトルだったんですが、現時点であまりに参加者が少ないため、スタッフからタイトルと内容を変更することを聞かされました。すぐに100人ぐらいお客さんが集まる予定だったらしいのですが、現時点で参加者は1人ということです。(※7月29日時点)。ちなみに僕、Twitterのフォロワー数が5万9,000人ぐらいいるんですけど、参加者は1人です。まあ『クズころがし』(主婦と生活社)のサイン会も100人定員のところ、応募が15人で、うち関係者が5人、友達が4人、お客さんが6人だったので、当然と言えば当然の結果かもしれません。
――鈴木さんと8時間過ごすのはファンでも二の足を踏むのかもしれません。
鈴木 そもそもディスされた人の話を8時間聞き続けるってことに無理があったので、もっと好きなことをやることにしました。現在、考えているのは、ファミコン世代なので久しぶりに「アーバンチャンピオン」の大会なんかもいいかなと思っています。スタッフからは魚拓ならぬ“鈴木拓”を取ることも聞かされました。もちろん、そもそも予定していた内容の通り、参加される方の愚痴を聞いたり、相談を受けてアドバイスも送ります。夏休み最後の日曜日なので、親子で楽しめる企画もいろいろと考えています。
――それだけ詰め込んでも、お客さんが1人の可能性もありますが、大丈夫ですか?
鈴木 大丈夫です! 場所はお台場のフジテレビですのでぜひ参加してください。入場料も当初は6,000円だったんですが、「高すぎる」という声が続出したため、半額の3,000円に値下げしました。繰り返しますが、それでも現時点で参加者は1人です。申し込み先着30名には僕のサイン入りの『クズころがし』もプレゼントいたします。僕がまた恥ずかしい思いをしないためにも、よろしくお願いします!
(石狩ジュンコ)
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