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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > PC買ったら「回復ドライブ」作成
ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第76回

Win10アップグレードで「回復パーティション」破損の可能性も……PC買ったら「回復ドライブ」の作成を!

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 Windows 8/8.1を使っていて不具合が起きた場合などに、「回復パーティション」を利用して工場出荷時の状態に戻すことができる。PC起動時にF8やF10、DELキーなどを押すことにより、リカバリー機能を起動できるのだ。さらに、この「回復パーティション」を「回復ドライブ」としてUSBメモリーにコピーする機能も搭載されている。この回復ドライブがあれば、いつでもPCを工場出荷時に戻すことができる。


 しかし、あまりデジタルに詳しくない人はPCを工場出荷時に戻すことをまじめに考えない傾向にある。デジタルに詳しい人でも、HDD内に「回復パーティション」は存在するので大丈夫、と考えることも多い。しかし、回復ドライブを事前に作っておかなかったために、1万円以上の出費を食らうことがあるので注意しておきたい。

 回復パーティションは、いろいろなシチュエーションで破損する可能性がある。現在、最も可能性が高いのがWindows 10へのアップグレードだ。回復パーティションを上書きされてしまい、いざ元の状態に戻そうと思ったらエラーになってしまうのだ。その際、回復ドライブがあれば、USBメモリーから起動して元に戻せるのだが、ない場合にはお手上げ。

 慌ててサポートに電話しても、どうしようもない。回復パーティションからの起動を試し、無理な場合には回復ドライブを試すように言われる。ないというと、修理扱いでメーカーに送る必要がある。保証期間が過ぎていれば、当然有償だ。

 筆者が2年前に購入したASUS X202EはWindows 8搭載PCで、当然回復ドライブは作成した。仕事でWindows 10のプレビュー版を入れていたが、発売されたので元の環境に戻そうと思ったところ、回復ドライブのUSBメモリーが見つからない。昨年引ッ越しした際に、どこかへ行ってしまったようだ。工場出荷時に戻すのは初めてなので、紛失したことに気が付かなかったのだ。早速サポートに電話したが、回復ドライブがなければどうしようもないという。工場でリカバリーはかけてくれるとのことだが、軽く1万円以上にはなるとのこと。それなら、パッケージ版のWindowsを購入したほうが安い。

 PCを買ったら必ずUSBメモリーに回復ドライブを作成し、ラベルでも貼り、なくさないように保管してほしい。まだ作ってないという人も、回復パーティションが残っている状態ならOK。先延ばしにせず、今すぐ作成することをお勧めする。特に、Windows 10への無料アップグレードを実行しようとしている人は、必ず回復ドライブを作成すること。

 ASUSと同じような対応をするメーカーは多いが、これは理不尽だ。昔みたいにリカバリーメディアを同梱するか、マイクロソフトのSurfaceシリーズのようにPCのリカバリーイメージをネットからダウンロードできるようにすべき。一刻も早く改善してほしいところだ。

最終更新:2015/07/31 21:00
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