相思相愛コンビ・コロコロチキチキペッパーズは、いろいろと「やっべぇぞ!」
#お笑い #インタビュー #コロコロチキチキペッパーズ
■漬物屋から芸人へ
ナダル 僕もですよ。めちゃめちゃ真面目に育てられてきました。
西野 ナダルさんは、生き方がブレブレだから(笑)。
ナダル 僕の地元は京都に一個だけある村で、すごい自然が豊かなんですよ。で、昔から生き物が好きで、動物園の飼育員になりたいと思っていたんです。魚とか、ペンギン系の。
西野 ペンギン系って何よ。
ナダル だからペンギンとか、カメとか。だけど、飼育員さんってすごい人気高くて、早々にあきらめました。僕は、近畿大学の水産学部に通っていまして。
――あ! あの近大まぐろの!
ナダル はい。でも、僕は“とらふぐ”やっちゃってたんですよ~。まさか、クロマグロがあんなブレークするとは思わなかったんでね。で、食品つながりで最終的には漬物屋さんに就職しました。神戸で有名な奈良漬屋さん。
西野 神戸で奈良漬っておかしない?
ナダル おかしない。奈良漬業界では、ごくごく普通。奈良漬の生産量全国1位が兵庫県だから。
西野 知らんがな(笑)。
ナダル で、仕事していたんですけど、ここで新たな夢が登場します。それが消防士です。
――突然、ブッ飛びますね。
ナダル 勉強もめっちゃしたし、走り込みも筋トレも。筆記試験も体力検査も面接も通過して、あとは小論文だけ……それなのに、小論文で落ちちゃって。しかも、それが2回続いて。
西野 何書いたら、そんなふうになるのよ。
ナダル これはもう「神様が消防士をやめておけ」と言っているのかなと、僕の中で判断したんですよ。
西野 見事に、自分のミスを神様のせいにしたな(笑)。
ナダル その時にね、一緒に風呂入っていた友達に「おまえ、何がしたいんや。一回自分の本当にやりたいことやれや」って言われて、目が覚めた。正直ね、今までも結構笑いを取ってきたんですよ。だから、さっき西野が言ってた「味わったことのない快感」っていうのは、日常的に味わってきたんですよね。
西野 ホンマおそろしい人やな……。
ナダル で、みんなの前で「僕、芸人になります!」って宣言しました。一番の難関は、母親でしたね。
西野 その時、いくつよ?
ナダル 26。
――……結構なイイ年齢ですね。
ナダル 思い切って「実は仕事辞めて、芸人になろうと思ってる」と言ったんですよ。そしたら母親、ガタガタガタガタ震えだして「アンタをそんなふうに育てた覚えはない」って。「お母さん明日から韓国旅行なのに、どうやって飛行機の中とか楽しめばいいの!?」とキレて。
西野 飛行機の中だけなんか(笑)。
ナダル でも、帰ってきたら「アンタの人生やから、やりたかったらやったらええ。ただずっとやるほど甘くないから、ちゃんと時間を決めてやってほしい」と。
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