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中国では、僧侶は尊敬される存在である。にもかかわらず、今回の件に関して人民からは、まったくといっていいほど同情の声が上がっていない。それは、少林寺とその住職が、日頃どんな見方をされているかをよく表している。
少林寺は商業主義が色濃く、純粋な宗教施設とは言いがたい。入場料は100元(約2,000円)と高額で、映画のようなカンフーショーが上演される、まるでテーマパークのようなところだ。今年3月には、3億6,000万豪ドル(約326億円)もの巨額を投じ、オーストラリアに分寺を建立すると発表したが、なぜかリゾートホテルまで併設する計画も。永信氏が「仏門CEO」や「経済和尚」と揶揄されるゆえんだ。報道によると、少なくとも30億米ドル(約3,700億円)以上の資産を海外に隠し持っているという。
もちろん、真面目に仏道に励んでいる僧侶もいるが、永信氏が説明責任を果たせないのであれば、仏教そのものへの信頼が揺らぐ事態となりかねない。
(文=大橋史彦)