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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国“超ゆとり世代”の仰天就活

父親が面接官に「給料はいくら払うんだ?」 中国超ゆとり世代“小皇帝”のびっくり就活

「就活に親が同行するって、めっちゃ恥ずかしいな」
「親が子どもを信用していない証拠。つまり、親が子どもにしてきた教育を親自身が否定してしまっている。子どもへの教育に自信がないから、なんでも親がやろうとしているんだ」
「研修や入社式も親子で来るんじゃないか」

 深セン市に住む、就職活動中の中国人大学生はこう語る。

「同じ大学の寮に住む室友(同部屋の同級生)は毎日、親と電話していて、親の選んだ会社にしかエントリーシートを送っていませんでした。大学で専攻した学部も親が選んだと言っていましたよ。しかも、本人は企業に送る志望動機書がまったく書けないので、これも親に書いてもらっているみたいです」

 小皇帝の中でも、特に都市部の小皇帝は学校の成績は優秀でもメンタルが弱く、企業に入社しても2週間もたたず辞めてしまう人が多く、中国でも社会問題となっている。広東省で下請け工場を経営する日本人社長はこう分析する。

「都市部の若者と農村部の若者では、親孝行の考え方が違うのです。都市部の若者にとっては、親が敷いたレールの通りに人生を歩むことが親孝行。農村の若者にとっては、都市部で頑張っていい会社に入り、お金を稼いで親に楽をさせるのが親孝行だと考えている。ウチでも辞めずに頑張っているのは、意外と地方出身の若いヤツが多い」

 小皇帝世代が中国社会の中心となる数十年後だが、その頃、中国はどうなってしまうのだろうか?
(取材・文=青山大樹)

最終更新:2016/01/27 17:44
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