新格闘技イベント『巌流島』フジテレビ放送“直前中止”の裏に「キックバック問題」の可能性
2015/07/23 16:30
#格闘技 #フジテレビ
『巌流島』公式サイトより
新格闘技イベント『巌流島』が揺れている。7月18日に両国国技館で行われた第2回大会を生中継で放送予定だったCS放送のフジテレビNEXTが、大会2日前になって異例の放送中止を発表。その理由をフジ側は「編成上の都合」としたが、一方的に通達されたとする主催者側は訴訟を起こすとして猛抗議した。ネット上では、この放送中止には別の理由があるのではないかと騒ぎになっている。
『巌流島』は国会議員の馳浩氏が実行委員長を務め、タレントの千原ジュニアや元K-1の魔裟斗、元柔道家の篠原信一らによって同局のバラエティ番組『千原ジュニアのニッポン格闘技復興委員会』と連動してスタートしたが、その試合ルールはかなり実験的だ。
ロープのない円形マットで戦う3ラウンド制で、寝た相手への打撃は可能でも寝技は15秒以内に制限、さらに相手を3回、場外に押し出せば勝ちという決着方法もある。
このルール専門の選手は育成されておらず、コンセプトはあくまで異種格闘技。2月の第1回大会では元ボクサーや元力士、セネガル相撲や中国拳法など雑多な選手が寄せ集められ、中にはパンチから逃げて自ら場外へ逃避する選手もいた。第2回大会も同様で、元プロレスラーの田村潔司らルール未経験な選手が多数出場。これに格闘技ファンの受けは鈍く、8,000円のチケットがネット上で2,000円以下で投げ売りされていた。
その知名度を押し上げたのは、皮肉にも今回の放送中止の騒動だ。主催者側はその理由を「大みそかに決まった別の格闘技イベント開催」との兼ね合いだと推測したが、スポーツ番組を手掛ける他局のテレビプロデューサーに聞くと「そんなことで直前での中止発表は考えられない」という。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
14:20更新
イチオシ記事
【対談】ドラマプレミア23『Qrosの女 スクープという名の狂気』原作者・誉田哲也✕元週刊文春記者・赤石晋一郎 週刊誌が暴く“真実”、そして「知りたがる側」と「暴かれる側」の痛み