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それゆけ!勝手にしらべ隊

観光地でよく見かけた「パチモンTシャツ」は絶滅したのか

pachi00.jpgイメージ画像

 缶コーヒー「BOSS」のキャラクターが坊主頭になっていて、ロゴが「BOZU」になっている。はたまた、「PUMA」のシンボルマークが熊のシルエットになっていて、文字が「KUMA」になっている。そういったパロディTシャツを観光地の土産物店の店頭で見かけることがある。ダジャレの勢いのみで作られたと思われるパチもんTシャツ。

 見かけはするものの、あまりにバカバカしくて、「ああいうのずっと昔からあるけど誰が買うんだ……」と思いつつ、通り過ぎてきた。しかし最近ふと、自分がそういったパチもんTシャツを長い間目にしてないことに気がついた。ひょっとして絶滅したのか? そんな予感にいても立ってもいられなくなり、早速調査に乗り出した。

 まずやってきたのは、東京・浅草の仲見世通り。パチもんTシャツが売られていそうな土産物店というと、この辺りが真っ先に思い浮かんだ。

 さまざまなTシャツが店頭に並んでいるが、そのどれもが日の丸や浮世絵をあしらったような「和」を打ち出したものばかり。外国人観光客向けのラインナップになっているのだろうが、BOZUはどうした!

 ようやくパチTを取り扱っている店舗を発見。

pachi01.JPG

 ジャイアント馬場をモチーフにしたものや、NOVAうさぎっぽいイラストで「SOVA」とか、ネタの時計がどこかのタイミングで止まっている感じである。辺りを歩き回るも、収穫はこの一店のみという状況。

 慌てて東京タワーを目指す。東京タワーの2階には古き良き雑多な雰囲気の土産物店が立ち並ぶ一角があり、たまにのぞいてみると楽しい。

 しかし、ここでもパチT取扱い店舗はたった一店。Tシャツを扱う店舗は多数あるものの、並ぶ商品のどれもが浅草同様、「JAPAN」とか「絆」などの文字がデカデカと書かれた「和」テイストのもの。さらに上野の「アメ横」周辺も探したが、同様の状況。少なくとも、ここ東京ではパチもんTシャツは絶滅の危機に瀕しているのかもしれない。

 次に、筆者の住まいのある大阪に戻り、ファッションショップが立ち並ぶ「アメリカ村」近辺をうろついたり、通天閣付近の土産物店を片っ端からめぐったりした。が、ここでもパチTが売られている店を見つけることはできなかった。

 修学旅行生が集まる場所で売られているような印象があったので、京都の嵐山へも足を伸ばした。JR嵯峨嵐山駅近くのお店なら、過去に確実にパチTを見かけた記憶がある。が、やはりここでも和柄Tシャツ、「嵐」と書いた漢字Tシャツなどは多数見かけるものの、求めているパチもん系は皆無。

 「パチもんTシャツを売る店は姿を消した」と自分の中で結論付けてから数カ月、まったく別の用事で訪れた沖縄で衝撃的な光景を目にした。那覇市のメインストリート「国際通り」周辺が、パチもんTシャツだらけなのである! しかも「BOZU」式の見慣れた品ではなく、沖縄の名物を上手に取り入れたオリジナルの品ばかり。

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 目にしたものの中から、グッときたTシャツBEST5を紹介したい。

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