踊る授業シリーズは壮大な前フリ……異色のダンスチーム「エグスプロージョン」のブレークはダンス界の夜明けぜよ!?
#インタビュー
■みんな一度は「へんなおじさん」を踊ってる
――作詞に3週間で、ダンスの部分は……。
まちゃあき 1時間(笑)。
おばら 撮影直前にパパッと作る。
まちゃあき だから、曲ができると「俺たちの仕事終わったな」ってなる(笑)。
――時間をかけて作ったものをササッと出すのは、とてもカッコイイと思います。
まちゃあき ヘンな話、ひとつの遊びを見つけて、その遊びのルールを考えてるときが一番面白いんですよね。それをクラスで発表してウケたら、次の遊びを考える、みたいな。
――「本能寺の変」も、そういうノリで出来上がったんですか?
まちゃあき そうですね。ただ、あれには「歴史の魅力を伝えたい」という意外と真面目な思いがありまして(笑)。苦手じゃないですか、特に女性の方は。僕はとても歴史が好きなので、熱く語りだすと、まぁ皆さん困りだすんですよ。
――たまに、飲み屋とかにいますね。
まちゃあき いや、いやいやいや(笑)。
おばら まさにそれですね(笑)。
まちゃあき でもね、日本史をたとえばジャニーズのタレントさんに例えて話し出すと、急に食いつきよくなるんですよ。そういうフィルターを僕らで作ろうと思って、「本能寺の変」なら「シバかれる話」とか、「ハゲ」とか。“人間”的な部分が見えてきたら面白いんじゃないかと。
おばら それまで「織田信長」「明智光秀」っていう歴史上の人名でしかなかったものが、「信長っておっさん」と「光秀っておっさん」という画に切り替わる。そこが大事なのかなって思いますね。
――この動画を見てたくさんの人たちが、“踊ってみた”動画を上げていますよね。
おばら まさにそういうこと! みたいな。何よりマネしてほしくて、簡単な振り付けにしているんですもん。特に日本人には多いと思うんですけど、踊らない理由が「踊れないから」って言うじゃないですか。それはすごくもったいないと思うんです。体を動かすのは楽しいですし。そもそも踊りに、“合ってる”“間違ってる”なんてないんですよ。
まちゃあき みんなの動画を見ると、本当泣きそうになります(笑)。
おばら 振り付けがない部分も一生懸命ノリで体動かしているのとか見るとね、すごいうれしい。テキトーでいいから、わからなくてもいいから、笑顔でワチャワチャ動いているっていうのがダンスの素晴らしいところだと思うので。
まちゃあき 本当は踊れない人なんていないんですよ。だって、誰もが一回は「変なおじさん」やったことあるじゃないですか。
――ありますね……。
まちゃあき あれダンスですよ。自由でいいんですよ。
――じゃあお2人は、“踊ってみた”動画は結構見ているんですね。
おばら かなりの確率で見てます!
まちゃあき いまや、オレらエゴサーチの鬼ですから(笑)。面白いと言ってくださる方もたくさんいるんですが、最近はアンチも増えてきまして、それはそれでいいぞと。リズムネタに対するアンチの流れというのもなんとなくわかるし、「歴史的に見て、これは間違ってる」と言われるのも予想はしてました。
――芸人さんたちの間には今、「リズムネタはあぶない」というスローガンが出回っていますが。
まちゃあき 藤崎マーケットのトキさんが、リズムネタ撲滅運動を展開されております。僕らもトキさんの講座を受けたんですけど。
おばら 「ネタの名で呼ばれ始めたら終わり」とか。僕らだったら「本能寺の変の人だ!」ですかね。
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