ゼスプリのエクストリーム絵本『ありえない日本昔話“桃?太郎”』がカルチャー層にじわじわきてる!
auの“三太郎”にペプシの“ハリウッド風桃太郎”と、今CM界で昔話が熱い。そこに全く異なる観点から殴り込みをかけているのがゼスプリのデジタルコンテンツ『ありえない日本昔話“桃?太郎”』である。
紙の本をめくるようにお話は進む。紙の本ではありえないのが、自らがストーリーを選択できること。川から流れてきたのは、桃か、それともキウイか。選んだ先に待っている未来は……。ところどころに挟まれるキウイ豆知識により、エンディングにたどり着く頃には結構なキウイマニア、いやキウイ太郎になっているという優れモノ。
こちら親子で一緒に楽しめるエクストリーム絵本として公開されたものだが、ジュン・オソン氏の中毒性のある作画と散りばめられた小ネタの数々にハマってしまう大人が多数! この意外な反応を制作側はどう見ているのか。この絵本の仕掛け人、ゼスプリインターナショナルジャパン株式会社マーケティング部長猪俣可奈子さんに話を聞いた。
「私どもでは小さい子どもとそのお母さんをターゲットにしていたのですが、実際に公開されるともっと大きい小学生とか、大学生にもウケてるという話が入ってきて、思ったよりターゲットは広いなと。ストーリーを選べるから色々なパターンを試したくなりますよね」
ちなみに筆者も全パターン制覇した一人。しかし小さい子どもをターゲットにすると言いながらも、たとえば川で洗濯するおばあさんの横にドラム式洗濯機が置いてあったり、自宅にサーフボードが立てかけてあったり、シュールなボケがあちこちに散りばめられている。これは確信犯では……?
「チームの方々が楽しんで作ってくれた結果です(笑)。勝手に楽しんで勝手に作ってくれました。私も「この掛け軸はこういう言葉に変更してもらえますか?」とか面白さを競い合うみたいな空気はあったかもしれません。洗濯機とかルンバとか小ネタが結構あるんですよ。大人にウケているのはそこなのかもしれない。発見する楽しさを感じてもらえれば嬉しいですね。ただ「桃」と「鬼が島」を選ぶと地獄、ということだけお伝えしておきます」
どういう地獄なのか……は実際にプレイしてもらうとして、そもそもなぜこのエクストリーム絵本を作るにいたったのだろうか。そこにはどうしても自分の健康は二の次になってしまう忙しいお母さんたちへのメッセージが込められていた。
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