くすぶる“嫌がらせ・テロ”の恐怖……世界文化遺産を巡るツアーパックの警備は大丈夫か
2015/07/08 20:00
#韓国 #東アジアニュース
実際に今年6月、軍艦島には「勤労挺身隊のおばあさんと共にする市民の会」なる市民団体が、20人ほどで上陸を試みた。表向き「強制労働者への追悼で反日感情とは関係ない」としたが、時期的に世界遺産登録を妨害する動きであったことは明らか。結局は船の故障で上陸は断念されたが、別の場所で声高にデモを行なったことで、一行に抗議する日本人との間で騒ぎに発展した。団体の参加者の中には、以前日本で過激な反日デモを行なった人物もおり、入国審査で4時間ほど足止めされていた。
すでに大手観光業者が「明治日本の産業革命遺産」のすべてを巡るツアーの販売を計画しているが、ある業者は「もしも反発する一団とトラブルになったら大変。遺産の中には警備が厳重といえないところもあるので、慎重にツアーを組まないと、万一にもトラブルが起きてしまったら、我々も責任を負うことになりかねない」と複雑な胸中を漏らした。
自民党の谷垣禎一幹事長は登録決定翌日の記者会見で「観光産業に非常に大きなインパクトがある」としたが、大きな集客には相応の警備体制が不可欠であることを認識すべきかもしれない。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)
最終更新:2016/01/27 13:48
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