「まさか、自分が園監督の映画に出演するとは……」トリンドル玲奈が語る女優業、プライベート
#映画 #インタビュー #トリンドル玲奈
――初めての歌舞伎鑑賞、難しくなかったですか?
トリンドル いえ、難しかったです。学校では日本史じゃなく世界史を取っていたので、歴史にも詳しくなかったですし。内容は難しいし、何を言っているかわからないし。でも、誘ってくれた方の説明がよかったんですよ。確かに難しい演目もあるんですけど、ワイドショーに出てくるような俗な内容のものもあったりして。今でもありそうな人間関係の話だったりするんですよ。そういう人間くさいところが意外と多くて。そういうお話も歌舞伎になると、お上品に見える。そういうところにすごく惹かれました。今はもう、ひとりで歌舞伎を見に行くこともあるんですよ。
――好きな歌舞伎役者さんはいらっしゃいますか?
トリンドル 尾上菊之助さんなど、女形さんが好きですね。あの上品さに憧れます。
――ちなみに最近の歌舞伎界って、どう思われますか?
トリンドル 市川海老蔵さんのように、歌舞伎以外の舞台など新しいことに挑戦されている方がすごく多いですよね。自主公演をされていたり、全国を回ったり。きっと、もっともっとたくさんの方に見ていただけるようにって、役者さんたちもいろいろ挑戦なさってるんだろうなってすごく感じます。
――ドラマや映画に出演される歌舞伎役者さんは多いですから、これから共演する機会が増えるかも?
トリンドル 最近、NHK BSプレミアムの『ある日、アヒルバス』というドラマで片岡愛之助さんとご一緒しました。私、愛之助さんの歌舞伎を歌舞伎座で見たこともあるんですけど、今回のドラマでは全然違う雰囲気で演じられていて……びっくりしましたね。近くで見られてうれしかったです。
――園監督の現場を経験した女優・トリンドル玲奈のさらなる活躍、期待できそうですね。
トリンドル 女優のお仕事では、まだ目標を持てるような段階ではなくて……。こうやって役をいただいて、その役を演じて、監督からOKが出ることに、とにかく安心しています。それが私にとって一番うれしい、達成感を感じる瞬間ですね。
(取材・文=大曲智子)
●とりんどる・れいな
1992年、オーストリア生まれ。2009年、モデルとして芸能界デビュー。ソフトバンクモバイルのCMで注目を集める。現在、雑誌「ViVi」(講談社)モデルとして活動するほか、CMやドラマ、映画に幅広く出演中。主な出演作に、14年『呪怨 -終わりの始まり-』、ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)、15年『不便な便利屋』(テレビ東京系)などがある。現在、NHK BSプレミアムにてドラマ『ある日、アヒルバス』、TBSにてドラマ『37.5℃の涙』が放映中。
●『リアル鬼ごっこ』
監督・脚本/園子温
原作/山田悠介『リアル鬼ごっこ』(幻冬舎文庫・文芸社刊)
出演/トリンドル玲奈 篠田麻里子 真野恵里菜
桜井ユキ 高橋メアリージュン 磯山さやか
7月11日より全国ロードショー
<http://realonigokko.com>
(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
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