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日刊サイゾー トップ > 社会 > 事件  > 新幹線焼身自殺男、生前の奇行

新幹線焼身自殺の71歳男性、生前の奇行「窓ガラスを割って自宅に」「喫茶店にカエルの置き物」

 この様子から考えれば、正常な精神状態にはなかったようにも思える。新幹線での犯行前も車両内を往復し、乗客に1,000円札やタバコを差し出したという不審な行動が目撃された。

 また、気になるのは、昨年亡くなった近隣在住の80代女性が林崎容疑者と顔見知りで「あの人、福島県に被災者の親せきがいるらしくて」と漏らしていた話だ。

 女性の親族によると2011年の震災が起きたとき、林崎容疑者が「親戚の安否確認をしたい」と、福島県南相馬市原町区の住所メモを持ち歩いていたことがあったという。

「私は直接、その話は聞いていなかったんですが、当時は言動がおかしいという話はなかったです」と女性。

 原町区の後に続く住所も記憶されており、同地は被災後にかなりの家屋が倒壊、住民に避難指示が出されたところだが、もしかするとこれが手掛かりとなって、林崎容疑者の親族に連絡が取れる可能性もある。

 動機がわかっていない、この悲惨な事件は、メディアでは新幹線のセキュリティについて議論しているが、一方で、言動がおかしくなっても孤独なまま放置される高齢化社会の問題という見方もできそうだ。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)

最終更新:2015/07/02 19:30
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