建設当時から住民トラブル続く「マルハン習志野店」今度は“屋根”が飛んできた!
#パチンコ
もともと習志野市は文教住宅都市憲章をうたい、40年以上前から「教育・福祉施設などから200メートル以上の距離を置く」という独自の条例でパチンコ店の建設を規制してきたが、2年前にマルハン習志野店の建設計画が持ち上がると同時に、市がこの条例を撤廃。まるで市がパチンコ店を誘致したような形に、宮本泰介市長には癒着疑惑がささやかれたほどだった。
店は住宅街にあり、店舗が並び立つ商業地域ではない。周囲には高校や複数の福祉施設があり、本来は建設はできない場所だった。現在でも教育施設などから100メートル以内の建設は禁止だが、店側は「駐車場部分は範囲に含まない」と“抜け道”を使って強引に建設。住民らが集まって反対運動を起こしていた。
建設中、説明会でマルハンの社員が横柄な態度を見せたり、反対住民のもとに脅迫メールが届いたりしたことから対立は激化していたが、反対運動に加わった福祉施設に動物の死骸やゴミが放り込まれるなど、不審事件が相次ぐと、その恐怖から運動を辞める人も続出。それでも建設後に住宅街の道路が渋滞するようになり、昨年9月にはパチンコ店の客が塀を乗り越えて隣のマンションに不法侵入する事件も発生、再びパチンコ店に対する反感が再燃している。
「説明会でマルハンの社員は“最初は反対していても、パチンコ店ができたら、みんな私たちに感謝するようになる”なんてニヤけた顔で言っていましたけど、パチンコで負けてイライラした男が周囲を威嚇しながら路上を歩いていて不愉快ですよ。さすがにモノが落下してきて身体の危険に晒されるようなことになるとは思いませんでしたが……」(店のすぐ近くに住む主婦)
トラブルの責任すべてがパチンコ店側にあるとは言えないが、近隣住民は夜遅くまで点灯している店の照明のことでも苦情を出しており、パチンコ店との折り合いはつかないままだ。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事