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中国版『ブレイキング・バッド』!? エリート大卒がドラッグ密造「就職難で食っていけず……」

bb02.jpg摘発された中国のドラッグ工場(本文とは関係ありません)

 被告は製造した違法ドラッグを中国のSNSツール「QQ」を使い、ネットで売りさばいていたという。「微博」(中国版Twitter)には、今回の事件について多くのコメントが寄せられている。

「小さい頃から知識だけ詰め込まれて、道徳心や思想教育ができていなかった結果がこれだ」
「実験器具まで自宅にそろえるくらいのやる気があれば、企業の研究職とかあっただろ!」
「米ドラマ『ブレイキング・バッド』(化学教師がドラッグを密造するドラマ)を見ているようだ」

 こうしたエリート大卒者による犯罪は、ほかにもある。香港在住の大手紙特派員は、こう証言する。

「特に都市部では大卒や院卒でもブルーカラーの仕事でこき使われ、安い給料しかもらえない若者が多くなっていますね。ドラッグ製造は珍しい例ですが、多いのはネット犯罪です。最近の若者はITスキルだけは高いので、SNSを使った詐欺や犯罪はハードルが低い。日本でもはやったLINE詐欺や、アップルIDのクラッキングなども、犯人はだいたい就職にあぶれた大卒者です。サイバー攻撃やハッキングを行う若者の増加は、就職難と関係がある。ロシアやナイジェリアなど、同じ問題を抱える国にもサイバー犯罪者の数が多いですからね。日本にも影響のある話なので、中国の就職難に関しては注視する必要があると思います」

 株価の暴落や不動産業の低迷と、バブル経済が迫りつつある中国。就職できずに犯罪に手を染めてしまう大学生は、今後も増えていくに違いない。
(取材・文=青山大樹)

最終更新:2015/06/29 10:48
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