ナミの入浴シーンが台無しに!? 韓国版『ONE PIECE』の“手直し”が残念すぎる
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また、手直しによって、キャラが崩壊しているケースも。同作には世界政府特別公認の「王下七武海」という屈強な海賊たちが登場するが、かつてその一人であったクロコダイルに対する修正は特にひどい。もともとクロコダイルは、お酒と葉巻を愛するダンディな男。しかし韓国版では、手元のグラスに入っているはずのワインは水色の液体に、口にくわえた葉巻は別のものに置き換えられるどころか、完全に削除されてしまっている。ここまですると、主人公と対峙する悪い敵キャラにまったく見えず、人相の悪いただのオッサンだ。ちなみにサンジのタバコも、チュッパチャプスのような棒付きキャンディーに差し替えられている。
暴力表現に関しては、オリジナルにおいても尾田氏が子どものために配慮していると聞くが、それでも韓国ではまだ足りないらしい。ナミ(正確には分身)が敵キャラに上半身を数カ所にわたり串刺しにされるシーンがあるが、頭部をただつかんでいるようになっている。直接的な暴力描写だけでなく、登場人物たちの持つ武器も、本来ライフルのはずが水鉄砲、拳銃のはずがなぜかシャワーノズルになるなど、細かい不可思議な修正が入っているのだ。酒やタバコなどキャラクターの嗜好品は百歩譲っても、武器が殺傷能力のないものになるのは、完全に意味が変化してしまっているのでは……。
韓国のエンタメ規制が厳しいことはよく知られているが、大人気アニメ『ONE PIECE』に対しても容赦はない。いくらストーリー自体をいじっていないとしても、これほどの大胆な修正は、世界観やキャラクター性に影響を及ぼすレベルではないだろうか。ただ、ここまでくると逆に笑えるので、オリジナルと比較して楽しむのもまたいいのかもしれない。
(文=梅田ナリフミ)
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