『絶歌』続編計画の裏で「元少年A」を追い詰めるマスコミ、ネット住人、右翼団体……
2015/06/23 17:00
「何しろ酒鬼薔薇には強力な支援者がいて、一時期、六本木ヒルズに出入りしていたという話があったほど。肉体労働で各地を転々としていた話が本当かどうかは、怪しいところもあります」
たしかに『絶歌』は酒鬼薔薇が自らの社会復帰を美談のように書いた部分もあって、その逆襲となるような本があれば売れることは間違いない。ただ、酒鬼薔薇を追うのはこうした記者だけでなく、右翼団体の幹部も会員制のメールマガジンで「本を出した仕掛け人も許せないし、日本人の価値観を揺るがす行為だ」と激怒。「裏社会とのネットワークとも連携して、真実を暴く何らかの行動に出る」と書いている。
また、事件現場などを動画配信して資金を募る一部のネットユーザーが「かつて酒鬼薔薇が登録していた派遣会社を突き止めた」として足取りを追っている。
酒鬼薔薇は事件当時、新聞社に送りつけた声明で「これからも透明な存在であり続けるボク」と書いていたが、出版後の「元少年A」はまるで“賞金首”のよう。“透明な存在”ではいられないかもしれない。
(文=ハイセーヤスダ)
最終更新:2015/06/23 17:00
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