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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 「少年A」ゴーストライターは誰?
週刊誌スクープ大賞

「元少年A」のゴーストライターは誰だ!? 幻冬舎・見城徹氏との怪しい関係とは?

 嫌な事件ばかり起こるのは、みんな安倍政権が悪いのだと言うつもりはないが、北海道砂川市の「日本一長い直線道路」で起きた一家4人死亡事故には言葉を失う。

 永桶弘一さん(44)一家が乗った軽ワゴン車に時速100キロを超えるスピードで走ってきたBMWが激突したのだ。弘一さんと妻の文恵さん、長女の惠さんは死亡し、次女の光さんは重体。長男の昇太くんは路上に投げ出され、後ろから来たシボレーのピックアップトラックに1.5キロも引きずられて命を落とした。

 BMWを運転していたのは土建業の谷越隆司容疑者(27)、後続車に乗っていたのは仲間の解体工の古味竜一容疑者(26)。どちらも事故の30分前まで居酒屋で飲んでいたことがわかっている。

 2人とも飲酒運転の常習者で、日頃から常軌を逸した暴走運転で悪名高かったと文春が報じている。谷越は「信号は青だった」といい張り、古味のほうは酒気を抜くためか約10時間後に出頭している。しかも古味は、人を引きずっていることを知りながら蛇行を繰り返していたというのだから「鬼畜」である。

 永桶さん一家には申し訳ないが「死に損」という言葉が口を衝いて出てくる。新潮によれば、こんな連中でも死刑にはならないそうだ。

「危険運転致死傷罪の最高刑は20年となります。(中略)古味容疑者に対しては、人をひいて故意に引きずって死なせた可能性が高く、今後は殺人罪が適用され得る。となれば『懲役20~25年』の可能性が出てきます」(板倉宏・日大名誉教授)

 死刑にできないのなら、日本にはない終身刑でもと思ってしまうのは、私だけだろうか。

 ところで、おいおい週刊誌諸君と言いたくなる。安倍首相が今国会会期中に成立を目指している安全保障関連法の一括改正案と国際平和支援法案が、ここへきて圧倒的多数の憲法学者たちから「違憲」だと指摘され、先行きが不透明になってきた。この“重大事態”に、ほとんどの週刊誌がこの問題を真っ正面から取り上げていないのはどうしたことだ。

 わずかに週刊朝日が小林節慶應大学名誉教授と、自民党推薦なのに憲法審査会に呼ばれて「集団的自衛権の行使は違憲」と述べた長谷部恭男早稲田大学大学院教授との対談「安保法制は撤回せよ」を慎ましくやっているだけだ。そこで長谷部教授はこう述べている。

「日本が攻撃された時の個別的自衛権と、外国が攻撃されたときの集団的自衛権はまったく違う。正当化できるはずがありません。いかにも限定的に見える言葉は武力行使を限定する役割を果たしていない。従来の政府見解の論理とは整合せず、法的安定性は大きく損なわれた。憲法違反です」

 要は、自国が攻撃を受けたときの自然権としての自衛権は憲法が認めているが、他国が攻撃された場合に一緒に戦う集団的自衛権は一切認めていない。だから、それをどうしてもやるというのなら憲法改正しかないという至極当然の論理である。

 安倍首相や菅官房長官らは、集団的自衛権が憲法違反であることは十分に承知しているはずだ。だから、憲法の番人である内閣法制局長官に集団的自衛権行使容認に積極的な小松一郎氏を無理矢理据え、集団的自衛権について触れていない「砂川判決」を持ち出してまで、世論に自分たちの正当性を訴えようとしているのである。

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