宝生舞だけじゃない!? “美しい一般人”になった「消えた女優たち」の行く末
元女優の宝生舞が、一般社団法人映像コンテンツ権利処理機構のウェブで、不明権利者一覧として掲載されたことが話題となっている。
2007年にテレビ朝日系で放送されたドラマ『相棒』の映像二次使用に関しての呼びかけであり、ネットニュースなどで「宝生舞、行方不明か」と大きく取り上げられることになった。その後、宝生の関係者と連絡が取れ、現在は不明権利者リストからは外されている。
宝生舞は、1990年代から2000年代のはじめにかけて数多くのドラマに出演。Sっ気のある猫顔は多くのファンを魅了した。『ショムニ』(フジテレビ系)では30カ国語以上に堪能な知性派OL、丸橋梅役を演じた。
07年に7歳年上のグラフィックデザイナーと結婚後、舞台を中心に活躍していたが、10年5月末のブログで「役としての宝生舞ではなく、自分自身を確立させたい」と、芸能界引退を表明していた。
宝生舞と同様に芸能界からひっそりと姿を消した女優としては、桜井幸子がいる。1990年代に『高校教師』や『人間・失格』など数多くの野島伸司脚本によるドラマに出演していた清楚系の女優である。彼女は2009年いっぱいでの引退をブログ上で表明している。引退理由として、留学や仕事を通した海外体験が契機になったとしているが、背景にはアメリカ人恋人の存在があったとも言われる。
宝生や桜井のように声高に引退宣言を行わなくとも、事実上の引退状態となっている女優も多い。契機となるのが結婚と妊娠出産だ。
「結婚出産を機に露出が減った女優の代表格としては、伊東美咲があげられます。彼女の場合、典型的なトレンディドラマ女優だったので、既婚子持ちという実生活と、ドラマのキャラクターとの調整が難しいんです」(業界関係者)
古くは山口百恵、後藤久美子、最近では榎本加奈子や根本はるみなど、結婚を機に芸能界から事実上の引退をする者は多い。最近では、上戸彩が『アイムホーム』の撮影終了をもって産休に入り、無期限の活動休止を発表している。
「結婚出産後の復帰タイミングを見極めることは重要ですね。やはり芸能界は入れ替わりが激しいですし、休んでいる間に自分のポジションが埋まっていることもある。そうなると結婚前と同じような活動を続けることは難しい。実生活の暴露をウリにママタレを目指そうにも、枠は飽和状態にあります」(同)
女優にとって生き残る道を探るのも大変なのだ。美しい一般人として生きるのもひとつの選択肢なのかもしれない。
(文=平田宏利)
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