豪華賞品なんてウソっぱち!? 北朝鮮“イカサマ”サッカーくじに、人民トホホ……
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北朝鮮の金正恩氏が提唱する「体育強国」「体育の大衆化」。それに従い、首都・平壌でも地方でも連日、サッカーの試合が開催されている。
観客を集めるため、試合後に豪華商品が当たる抽選イベントが行われているのだが、このイベント自体「イカサマ」そのものだという。
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、各スタジアムでは、試合の数日前から抽選イベントのチケットが販売されており、女性職員たちがスタジアムの周辺や外の通りに出て、宣伝に当たっているという。チケットは1枚3,000~1万ウォン(約45~150円)ほどで、抽選に当たるとチケット価格の10倍の商品がもらえる、との触れ込みだ。イベントは試合後のスタジアムで行われ、ぐるぐる回る数字から4つを選んで当選番号を決めるというもの。
商品は、テレビ、録音機、扇風機などの電化製品から、自転車、服地、アンダーウエア、ボールペン、ノートなどの日用雑貨に至るまで、種類も豊富だ。市民は、あわよくばテレビや自転車を当てたいと思ってチケットを何度も買うが、なかなか当たらないという。
それもそのはず。情報筋によると、抽選所の所長は中国製の安物を仕入れてきて、あたかも豪華賞品であるかのごとく宣伝。当選者に何食わぬ顔でそれを渡し、差額を所長と職員で山分けしているという。
サッカーシーズンの2~10月まで、抽選所所長や道の労働党、人民委員会の体育担当幹部はこのような手法でカネを着服しており、笑いが止まらないようだ。
市民がこのようなインチキに気付かないはずがない。「表向きは抽選イベントだけど、結局は幹部たちの小遣い稼ぎ。労働も投資もせずにじっとしているだけで、濡れ手に粟だ」と非難の声が上がっている。
(デイリーNK<http://dailynk.jp/>より)
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