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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > マモー・ミモー復活!LIFEの奇跡
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第95回

マモー・ミモー復活!『LIFE!~人生に捧げるコント~』が起こした“奇跡”の意味

 この復活劇は、まったくの偶然が生んだものだったと内村は証言している。『まれ』とのコラボコントでダブルのスーツを探していた衣装担当のスタッフが、衣装リース会社の倉庫で見覚えのあるスーツを発見した。

「あれ、もしかしてこれは!」

 それこそが、まさにマモーの衣装だったのだ。25年の長い時を経て、めぐりめぐってマモーの衣装がNHKの手に渡ったのだ。

 「私も震えました」と内村が言うように、それは「奇跡」としか呼びようのないものだった。そこから急遽、復活のプランが練られていったのだ。

 マモー・ミモーは、90~93年に放送された『やるならやらねば』に登場した、内村とちはるが演じた悪役コントキャラ。世界征服を企むマモーと、その愛人ミモーという設定だ。主役であるはずの南原清隆演じる「ナン魔くん」をしのぐ人気で、「マモー・ミモー 野望のテーマ」でCDデビューまで果たした。さらに、千葉マリンスタジアムでイベントを開催すると、3,000人を超える観客が詰めかけた。

「マモー・ミモーでこんなに人を集められるんだと思った時、確かに(人生の)ピークを感じた」(吉田正樹『人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ』収録の対談より)

と、内村自身も振り返る人気ぶりだった。

 だが、『やるならやらねば』は不幸な死亡事故が起き、志半ばで終了を余儀なくされる。それに呼応するように、一時ウッチャンナンチャンは低迷した。けれど、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!』(日本テレビ系)で人気復活を果たすと、その勢いのまま、内村はコント番組『笑う犬の生活』(フジテレビ系)を立ち上げた。そのタイトルには『やるやら』の意思を継ぐように、「YARANEVA!!」という副題が添えられていた。

 20代の終わり29歳の頃『やるやら』を失った内村は、やはり30代の終わり39歳で『笑う犬』シリーズも終了する。そして40代に突入した。

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