橋下徹市長が敗北した“大阪都構想”住民投票で「重大な不正」? 反対派に投票呼びかけた自民議員が……
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5月17日に投開票された大阪都構想の住民投票で、結果を左右したかもしれない“重大な不正”が発覚した。自民党の大西宏幸衆院議員(比例近畿)が、マスコミの出口調査の結果を、投票締め切り約4時間前に自身のFacebookに掲載し、反対派に投票を呼びかけていたのだ。
おまけにデータの一部はガセ情報で、反対派が負けているように演出。大西氏は3月の衆院予算委第二分科会で、こういった行為は違法に当たると自身の質問で認識しており、悪質極まりないケースだ。
大西氏は昨年12月の衆院選小選挙区(大阪1区)で維新の党の現職に敗れ、比例復活により初当選した“安倍チルドレン”。その大西氏は17日午後4時4分に、自身のFacebookページに「【シェア拡散希望】」と題して、「このままだと、大阪市が解体されてしまいます!」「どうか、お知り合いに電話してください! 助けてください!」と書き込み、「読売 賛成51反対49」「共同賛成50.4 反対49.6」と、反対派が負けているとする出口調査結果を示した。違法性に気付いたのか、午後7時36分には読売と共同のデータを削除している。
この大西氏の書き込みは、別の自民衆院議員がシェアするなど、瞬く間にインターネットを通じて拡散された。例えば、2ちゃんねるでは「賛成が勝っている」などと書き込まれる一方で、「大西はいい加減な性格で口が軽くて軽率だから、あまり信用しない方がいい」という、結果としては正しい意見もあった。
結局、住民投票は反対が賛成を上回ったが、約1万票差(0.8%)の僅差だった。また、投票率は66.83%だったが、午後5時時点は約38%で、ほぼ半数の有権者が大西氏の書き込み後に投票をしている。大西氏の行為が、有権者の投票に影響を与えた可能性は否定できない状況だ。
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