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外部の農村からの出稼ぎや、仕事で他省から上海に来ている人など、上海に戸籍を持たず生活している人々を「滬漂(コヒョウ)族」という。滬は上海を表し、漂は文字通り漂うという意味だ。住まいを変えながら漂流するように暮らすことから、この名がつけられた。この女性も、そんな滬漂族の一人だ。彼女が住む「西薛家宅」と呼ばれる地区は立ち退きが決定しており、取り壊しの危機に直面している「城中村(スラム)」だ。彼女の住まいはわずか4平米しかない。積み上げられた本と私物以外には黒革の椅子が置いてあるだけで、ベッドも置けないので、折りたたみ椅子を広げてその上に寝ているという。家賃は月200元(約4,000円)だ。
果物やヒマワリの種、お茶で煮た卵、蒸しパンなどの食品を屋台で売りながら生活しているという彼女に、いい相手は現れるのか? 最後に彼女はこう語っている。
「上海にはいたくないわ。条件の合う相手が見つかったら、香港に移民して一緒にお店か会社を開くのよ」
壮大な夢を語る彼女の今後が注目される……。
(文=棟方笙子)