友達でも家には泊めたくない!? 中国でアメリカ式“ショートステイ”がはやらない理由とは
2015/05/27 21:00
#中国 #東アジアニュース
<中国のホストと旅行者との間には基本的な信頼関係が欠落している。ホストは見知らぬ他人に部屋を提供することを望んでいないし、旅行者もこのような消費習慣がないのだ。Airbnb型企業のひとつである某ベンチャー会社の役員だったX氏は、地方支社の責任者として日々チームを率いてオーナーを訪問していた。Airbnbでホストになれば、長期で賃貸に出すより3倍の利益を得られるといううたい文句で営業をしたが、大部分の持ち主に拒否されてしまった。オーナーは収益うんぬんの前に、誰だかわからない他人を宿泊させること、利用者による部屋の損壊や窃盗を心配していたのだ>
上海に住む日系IT企業に務める日本人は言う。
「海外や日本のホテルでも、中国人観光客による備品の持ち帰りが問題になっていますが、そういう国民性なんでAirbnbは普及しないでしょうね。私も一度、中国人の親友から『泊めてあげてほしい』と、ある男を紹介されたんです。親友の頼みだったので、問題ないかと思って泊めたら、電源タップとか買い置きしてあったインスタント食品とか微妙なものがいくつかなくなってた(笑)。文句言うほどのこともないし……親友に聞けば、その男とは出張先で知り合っただけで、たいした仲ではなかったらしい。ま、こっちに住んでるとよくある話ですよ。他人を部屋に泊めるのは、やっぱり抵抗ありますね」
日本では、旅館業法など法律との絡みで普及が進まないが、お隣では国民性というまったく違う理由があるようだ。
(取材・文=棟方笙子)
最終更新:2016/01/28 16:06
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