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中国「万里の長城」行き路線バスにパチモンが登場! ボッタクリ料金でも観光客は「まぁ、いっか」!?

nisebasu0522 (1).jpgこちらは本物の、万里の長城行きの路線バスだ

 これまでスマホ、ブランドモノ、食品、果ては銀行から地方政府まで、数々の山寨(パチモン)を生み出してきた中国で、また新たなパチモン関連のニュースが飛び込んできた。しかも今回は、日本人にとっても他人事ではないようだ。

「北京青年報」(5月16日付)などによると、北京市内にこのたび登場したのはニセの路線バスだ。本物そっくりにペイントされたバスには、実在の「877」という路線番号が書かれていたという。実は、この877路線は北京でもドル箱。なぜなら、北京市内中心部からノンストップで、世界遺産である万里の長城まで行くのだ。

 手口も巧妙である。市バスの誘導員と同じような制服を着た集団が、本物の877路線のバス停に来た観光客に、「長城行きのバスは乗り場が変わって、あっちになったよ!」と隣の別の路線のバス停に誘導。そこには、本物のバス停プレートの上からペンキで877と上書きされた偽造プレートが立ててあるのだという。外国人観光客はもちろん、地方から観光にやってきた中国のお上りさんまで大量にひっかかるのだという。

nisebasu0522 (2).jpgニセ路線バスの乗り場。ニセの職員が寄ってきて誘導するという

 悪質なのは、その値段だ。本物は片道12元(約240円)で長城まで行けるのに、ニセ路線バスの料金は50元(約1,000円)。なんと4倍も高いのだ。しかし、長城行きのバスはいつも満員で、慢性的に路線バスの本数が不足しているので、観光客はおかしいと思っても「まぁ、いいか」と乗ってしまう人が後を絶たないのだとか。

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