病院と間違えエロ系エステに突撃、ヘルスで「漢方茶プリーズ」!? 中国人観光客“夜の街”トラブル
#中国 #東アジアニュース #中国人観光客
日本を訪れる中国人観光客にとって、密かな楽しみとなっているのが夜の歓楽街の探訪だ。かつて中国からの団体ツアーでは、その日の旅程終了後は、参加者がホテルから外出することは原則禁止されていた。そのまま意図的に姿をくらまし、不法滞在する恐れがあったからだ。ちなみに参加者が失踪した旅行業者はその後、日本行きのツアーを主催しても、参加者へのビザ発給が行われないなどのペナルティも課せられた。
ところが、中国と日本の経済格差が縮小する中、そうした心配は少なくなり、夜の自由行動を認める団体ツアーも増えてきた。また、ビザ発給要件の緩和から増加している個人観光客も、活発に夜の街に繰り出している。
だが、異国の地での夜の散策にはトラブルも多いようだ。
例えば中国ニュースサイト『大旗網』は、「◯◯堂」という名前を掲げる風俗店を、資生堂のようなコスメ関係の店舗だと思い込んで突撃してしまったという女性の失敗談を紹介している。また、広東省には、「◯◯堂」という名前の漢方茶店が多いため、同地からの観光客は漢方茶を求めて風俗店に入ってしまうことを危惧している。
さらに、エロ系エステにありがちな「◯◯診療所」という名前の風俗店を、医療機関と勘違いしてしまい、体調不良の際に駆け込んでしまう観光客もいるという。
意図せずに風俗店に足を踏み入れてしまう中国人がいる一方、自ら進んで風俗を利用しようという中国人も少なくない。
ところが、外国人が日本の風俗店を利用する際、一番頭を痛めるのが「コース」の名前だという。確かに、風俗店のコース名をネットで見てみると「VIP」「王様」「W回転」など、一目する限りでは日本人でも具体的な内容をすぐに思い浮かべることは難しい。コース内容の不明確さから店側とトラブルになる中国人観光客も多いという。
また、歓楽街に点在する風俗無料案内所について、「外国人も気軽に利用できるようにしてほしい」との声もあるようだ。
2020年の東京五輪に向け、中国人をはじめ外国人観光客が今後も増加するとみられる日本。風俗店のサービス内容や利用上の注意の明朗化など、夜の街の「おもてなし」にも着手するべきかもしれない。
(文=青山大樹)
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