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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム >  パンドラ映画館  > 人工知能ロボット『チャッピー』
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.322

人工知能搭載ロボットに生存権は認められるか? サイバーパンクなホームドラマ『チャッピー』

chappie_03.jpg科学者のヴィンセント(ヒュー・ジャックマン)はロボットが知能を持つことに大反対。ミッシェル社長にチャッピーの危険性を訴える。

 機械が意識を持つようになった人間社会はどうなるのだろうか。人工知能型OSと人間との恋愛を描いた『her/世界でひとつの彼女』(14)のラストは思いもしなかった展開が待っていた。『ターミネーター』シリーズは自我を持つコンピューターによって人類が支配されてしまう暗い未来を予測している。ちなみに、コピーロボットの開発で知られるロボット工学者の石黒浩博士は「ロボットは人間の心を写す鏡である」と語っている。その言葉に従えば、ニンジャもヨーランディも、そしてディオン、さらにはヴィンセントも、チャッピーの中にいるもうひとりの自分に気づいたということらしい。ロボットの登場によって人間社会の在り方も、人間個人の意識も大きく変わっていくことを『チャッピー』は予言している。
(文=長野辰次)

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『チャッピー』
監督/ニール・ブロムカンプ 出演/シャールト・コプリー、デーヴ・パテル、ニンジャ、ヨーランディ・ヴィッサー、ホセ・パブロ・カンティージョ、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーヴァー、ブランドン・オーレット 配給/ソニー・ピクチャーズ PG12 5月23日(土)より公開
(C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP
http://www.chappie-movie.jp

最終更新:2015/05/15 17:00
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