総連トップ次男ら逮捕のマツタケ不正輸入事件 「北朝鮮特産物」のスゴい効能とは――
2015/05/13 18:00
#北朝鮮 #東アジアニュース
不老長寿の万能薬
さらに、朝特と同じビルにある総連傘下の企業の広告には高麗人参について、「不老長寿の万能薬」と、7つの効能を主張。具体的には……
朝鮮特産物の広告
1、老化防止と体力増強
2、貧血、低血圧、心臓衰弱を治す
3、ノイローゼ、自律神経失調の改善
4、かさかさ肌を潤し、糖尿病の改善
5、胃腸炎、下痢、便秘、食欲不振の改善
6、皮膚炎、化膿性腫瘍、肌荒れの治療
7、肺結核やぜんそくの治療
というもの。取りとめもなく効能書きがズラリと並んでいるが、今から10年以上も前の広告といえ、薬事法上大丈夫だったのだろうか……。また「金丸さんも驚嘆!」と金丸信元自民党副総裁と金日成主席との対談をキャッチコピーにしているが、2人ともわりと長生きはしたが、故人ゆえ、今となっては「不老長寿」という説得力は乏しい。
金丸さんも驚嘆!
日朝間に国交はないものの、朝特は平壌のホテルに支店を持ち、日本と積極的な貿易を繰り広げていた。だが、日本政府は2006年10月から独自の制裁として全面禁輸を実施。結果、朝特幹部らは生マツタケを「中国産」と偽り、輸入を始める。
「中国の税関対策なのかもしれないが、北朝鮮からは陸路国境で中国に運び出していた。瀋陽や遠くはハルピンまでマツタケを出した後、上海へ集めて関空に空輸していた」(捜査関係者)
制裁後、朝特の動きは鈍かったというが、今回の捜査で一網打尽にされた形だ。貴重な外貨獲得の手段が失われた北朝鮮は、どう反応してくるのだろうか?
(文・写真=金正太郎)
最終更新:2016/01/28 16:19
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