“涙の女王”から“笑いの女王”へ――ドラマ不振続きのチェ・ジウが、バラエティ転向か
#韓国 #東アジアニュース
韓流ブームの火つけ役となったドラマ『冬のソナタ』でブレークし、日本では“ジウ姫”の愛称で知られる女優チェ・ジウ。2006年にはTBSドラマ『輪舞曲』にも主演するほどだったが、韓国では04年に主演したドラマ『天国の階段』以来10年近く目立ったヒット作がなく、一部では「女優として限界を迎えたのではないか」という声も上がっていた。実際、13年には日本で大ヒットしたドラマ『家政婦のミタ』の韓国リメイク版『怪しい家政婦』で主人公ミタ役に扮するも、平均視聴率はたったの10.3%。14年にBIGBANG、2NE1ら人気アーティストたちが所属するYGエンターテインメントに移籍し、心機一転で挑んだドラマ『誘惑』も大コケ。『天国の階段』以来10年ぶりとなる俳優クォン・サンウとの共演という話題性があったにもかかわらず、平均視聴率は10.8%の惨敗を記録した。“涙の女王”が“視聴率に泣かされる女王”になりつつあった。
ジウ姫の視聴率大苦戦の原因として挙げられるのは、皮肉にも人気絶頂時のイメージが足を引っ張っている部分もある。日本やアジアでの成功によって、チェ・ジウには“涙の女王”“韓流ヒロイン”の代名詞が与えられたが、それがかえって“お姫様イメージ”を増幅させ、韓国の一般大衆からすると親しみにくく、距離感を感じてしまう人も多いのだ。それが昨今のドラマ視聴率にも表れている格好だが、そんなチェ・ジウにも最近、ようやく復活の兆しが見え始めた。それも得意の涙ではなく、笑いの世界で。バラエティ番組への出演によって、株が急上昇しているのだ。
チェ・ジウをバラエティの世界に引っ張り出したのは、韓国バラエティ界を代表する敏腕プロデューサーのナ・ヨンソク。『1泊2日』や『三食ごはん』、『花より』シリーズなどの人気バラエティ番組を多数手掛けてきた人物だ。彼に抜擢されて人気を博したイ・スンギ、イ・ソジン、ソン・ホジュン、チャ・スンウォンらは“ナPD軍団”と呼ばれ、韓国芸能界で圧倒的な存在感を発揮しているが、彼らに限らず、ナ・ヨンソク氏は一度一緒に仕事をしたタレントとは良い関係を築くことで有名なプロデューサーでもある。チェ・ジウとは、11年に彼が演出を担当していた『1泊2日・女優特集編』に出演して以来良好な関係だったそうだが、彼女が本業のドラマで苦戦していることもあって、ナPDの大ヒット番組『三食ごはん』へのゲスト出演をオファー。その申し入れを快く引き受けた彼女は、熟練したキムチ作りの腕を披露するなど、従来のお姫様イメージを打ち崩し、イメージアップに成功。その人間味あふれる言動や働きぶりが、視聴者はもちろん、ナPDからも合格点を得ることになった。
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