トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム >  パンドラ映画館  > 葛飾北斎親子を描く『百日紅』
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.321

葛飾北斎親子は江戸のゴーストバスターズだった!? 杉浦日向子が愛した世界『百日紅 Miss HOKUSAI』

sarusuberi03.jpg男っぽい性格だったと言われるお栄だが、年の離れた妹・お猶には優しい。目の不自由なお猶に、世界の美しさを伝える。

 美人漫画家として知られた杉浦日向子さんだが、体力を消耗する漫画執筆業は35歳で引退し、2005年7月に46歳の若さで亡くなった。自分が難病であることは公言しなかった。100日間にわたって咲き誇る百日紅のように、限られた時間の中で『百日紅』や『百物語』などの名作を描き残した。肉体から抜け出した杉浦さんは、今頃は大好きだった江戸時代に生まれ変わって暮らしているのだろうか。ふくよかで艶っぽい杉浦さんに出会った北斎かお栄、もしくは英泉は、ハッとするような美人画を描くに違いない。
(文=長野辰次)

sarusuberi04.jpg

『百日紅 Miss HOKUSAI』
原作/杉浦日向子 脚本/丸尾みほ キャラクターデザイン/板津匡覧 監督/原恵一 声の出演/杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春、入野自由、矢島晶子、藤原啓治 
配給/東京テアトル 5月9日(土)よりTOHOシネマズ日本橋、テアトル新宿ほか全国ロードショー 
(c)2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会
http://sarusuberi-movie.com

最終更新:2015/05/07 18:00
123
ページ上部へ戻る

配給映画