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日刊サイゾー トップ > 海外  > 習近平も恐れる、新宿区議候補

「当選すれば中国も民主化へ!?」習近平が恐れる“異例ずくめ”新宿区議候補とは――

rikomaki.jpg街頭演説中の李小牧氏

 普通選挙のない中国で、日本のひとりの新人候補に、注目が集まっている。

 その人物は、4月26日に投開票が行われる統一地方選挙で、新宿区議に立候補を表明している李小牧氏だ。

 中国系の観光客に歌舞伎町のナイトスポットを紹介する「歌舞伎町案内人」として知られ、自身の実体験をまとめた著作もある李氏は、来日27年目の今年、日本人に帰化。その直後、民主党推薦候補として、新宿区の国際化と飲食店従業員の地位向上などを政策に掲げ、新宿区議選に立候補している。


 中国でテレビ出演もたびたび行い、一部の著作も中国で出版されている李氏は、母国での知名度も高い。それに加え、中国出身者として、日本の地方議員になった例はないだけに、注目度も高い。出馬の意向を表明して以来、BBC中国語版や香港紙「アップルデイリー」などの取材も受けている。

 中国版Twitter「微博」でも、李氏の出馬について

「当選できるよう応援したい!」
「どうせ当選しないだろう。日本人が中国系の候補者に投票するわけがない」

など、さまざまな声が上がっている。

 一方では、

「風俗街の客引きをやっていた人が選挙に出られるとは……日本は本当に自由な国だ」
「俺は中国では選挙に出られないが、日本でなら出られる可能性があるということか……」

など、普通選挙への関心をうかがわせるような書き込みも見られる。

 そんな中、中国在住フリーライターの吉井透氏は、「李氏の出馬に注目している、意外な人物がいる」と指摘する。

「中国で、日本の地方選挙への立候補者が、これほど注目されるのは異例のことです。当局は、海外の政治や選挙に対する人民の反応をかなり気にしていて、台湾の総統選挙や日本の国政選挙の際は、ネット上の言論統制も強化されます。李氏がもし当選すれば、普通選挙の実現や民主化に対する関心が一気に高まる可能性もあり、習近平をはじめ指導部も気にかけているはず」

 日本人にとっては当たり前のような選挙権だが、もっと尊重するべきなのかもしれない。

最終更新:2015/04/25 15:00
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