バカとハサミは使いよう?『キスマイGAME』流「ドローン」の使い方
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キスマイは、「助っ人」であるゲストの前園真聖と共に、この「ドローンかくれんぼ」に挑戦していく。前園は、言わずと知れたサッカー元日本代表のアスリート。だからといって、このゲームに向いているか疑問だったが、彼は想像以上に大活躍を見せた。安定した飛行でブレずに相手を捉えることができ、視野も180度と広いドローンに「体幹がしっかりしている、長友(佑都)みたい」「相当視野が広い。遠藤(保仁)ぐらい」などと真面目な顔でたとえて笑わせる、バラエティ的活躍だけではない。挑戦のリーダーとして自分も走り回りながら、的確に指示を出し、まさに司令塔の役割を担っていた。
第1ステージの舞台は「教室」。机など、ドローンの視界を妨げるものはあるが、いわゆる「かくれんぼ」のように、同じ場所に隠れているだけではすぐに見つかってしまう。いかにドローンに対し、的確なポジショニングを取れるかがこのゲームの攻略のポイントだ。サッカーもある意味、ポジショニングのスポーツ。だから、前園はすぐにこのゲーム攻略のコツをつかんでいき、ドローンの死角となる“ウラを取る”ことに成功するのだ。しかし、その後もドローンが驚異的な性能を発揮し、挑戦者たちを苦しめていく。
最新テクノロジー vs 人間の知能合戦は、とても見応えのあるものだ。特に、技術の穴を見つけ、そこを突き、絶対に無理だと思われていた攻略の糸口をつかむカタルシスは大きい。しかも、その糸口を導き出したとしても、その戦略を正確に実行する運動能力がなければならないから、ハラハラ・ドキドキ感は倍増する。
まさに、バカとハサミは使いよう。『キスマイGAME』は、テレビならではの方法でドローンのような最新テクノロジーを「遊び道具」に仕立て上げた。
子どもの遊びを大人たちが、お金と技術と知性をかけて真剣にやっている。まったく意味のない、最新テクノロジーのムダ使いである。だが、その意味のなさやムダにこそ、テレビの可能性は広がっている。
(文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)
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