理解できたらヤバい!? 『東京都北区赤羽』清野とおるが描く、狂気の創作『ガードレールと少女』
#マンガ #コミック #ザオリク的マンガ読み
・「私のケサランパサラン」
友達の幸代に、手に入れると願いがかなうケサランパサランの都市伝説を教えてもらった由美子。偶然、ケサランパサランを手に入れ、憧れの「先輩と仲良くなれますように」と願う。そして、トラックにはねられそうになったところを憧れの先輩に助けてもらい、急激に2人の仲は親密に……ケサランパサランの噂は本当だったんだ!
・「地獄のケサランパサラン」
ケサランパサランによって由美子と先輩が仲良くなるのを、物陰から見ていた幸代。憧れていた先輩を由美子に奪われ、怒り狂った幸代はケサランパサランにお願いします。「由美子に恐怖を与えたまえ!!!」すると、ケサランパサランはドス黒く変色。黒くてフサフサの謎のバケモノが由美子に襲いかかる……ちょっと何言ってんだかわからないと思いますが、本当にこういう二部構成のマンガなのです。
・「富士子」
道路を走るカップルの車。道には「危ない!!!子供の飛び出しには注意しましょう。」の看板が。と同時にライフルで武装した小学生ギャングたちが現れ、カップルの車を襲い、男はボコボコに、女はさらわれてしまいます。そう、看板の本当の意味は「『危ない子供』の飛び出しには注意しましょう」だったのでした。ちなみにさらわれた女の名前が富士子です。……ちょっと何言ってんだかわからないと思いますが、本当にこういうマンガなのです。
・『ガードレールと少女』
少女の家は急な曲がり角の先にあるため、車がしょっちゅう家に突っ込んでくる。家の前に設けられたガードレールはその度に家や命を守ってくれた。父親が浮気をして母が家を飛び出した時も、母がガードレールにつまずいて転んだおかげで家出にならず、夫婦仲が修復された。そんな数々の恩があるガードレールが、度重なるダメージと老朽化で壊れる寸前に……。
今度は私がガードレールをガードする番! そして、少女はガードレールに突っ込んでくるバイクや車や大型バスや脱線した新幹線からガードレールを守るのだった。……ちょっと何言ってんだかわからないと思いますが、本当にこういうマンガなのです。
ちなみに対談企画も収録されており、『東京都北区赤羽』でも登場するコワモテおじさん、ジョージさんとの対談では、ジョージさんがグウの音も出ないレベルの的確な指摘をします。
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