「フクシマ怖い!」北朝鮮人も放射能にビビる!?
#北朝鮮 #平壌でムーンウォーク
弁当をおすそ分けしてもらったり、ルールのよくわからないトランプ遊びに混ぜてもらい、「弱いね」などとからかわれていると、1人のオバちゃんが問いかけてきました。
「ところであんた、日本から来たんだったら、フクシマは今どうなっているんだい?」
すると、ほかのオバちゃんたちも次々とたたみかけてきました。
「朝鮮にも放射能が来ているんじゃないのかい? 怖いよ」
「日本人は、それで病気にならなかったのかい?」
私は原発に詳しいわけではありませんが、彼女たちを安心させるため、このように軽口を叩きました。
「大丈夫。フクシマは太平洋側です。放射能は太平洋に向かって流れており、朝鮮には来ていません。むしろアメリカに向かって飛んでいるのです、ご安心ください!」
「な~んだ。そうなの、ヒャッヒャッヒャ」
しかし、間髪入れず
「でも南朝鮮の原発もガタがきていて、細かい事故が多発しているみたいです。あまり報道されませんが」
と話すと、水を打ったように静まり返りました。
「……」
地続きである韓国原発についてはさすがにシャレにならないのか、無表情で絶句するオバちゃんたち。乗車疲れか、私の話のせいなのか、オバちゃんたちの口数は徐々に減り、やがて1人、2人と居眠りを始めました。
朝鮮もさんざん核実験や宇宙開発を行っているとはいえ、やはり身近に放射能が迫るのは怖いようですね。そりゃそうだろ……というお話でした。
●やす・やどろく
ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事