中国人は「死んでもなお、パクる」!? パクリ建築だらけの豪華共同墓地をめぐるドタバタ劇
2015/04/14 21:00
#中国 #東アジアニュース
墓地の内部にあるロッカー式の納骨スペース
一見、中国のよくあるテーマパークに見えるが
「こっちではニュースになってますよ。現地の農民からは不満の声が漏れているみたいです。というのも、もともとこの墓地は建設業者と結託した地元政府が補償費用を払って農民を立ち退かせたんですが、用地買収をめぐり地元政府が近くの湖から引いていた灌漑の水路を絶ち、稲が育たなくなってしまった。用地買収に応じなかった農民への嫌がらせだったんでしょう」
農民たちの怒りが噴出する中、建設業者側は「もともとゴミ捨て場と9つの養殖場、数百の墓石が並ぶ土地で、農地として使用されている部分は少なかった」として、地元政府と契約し、支払いを済ませた後に施工を強引に開始したという(「法治周末」2013年8月14日付)。将来的には明清代の皇帝が眠る十三陵のような観光地として、リゾートホテルなども建設予定であり、農地を奪われた現地の農民たちとの不和は広がりそうだ。それにしても、墓地を観光地化するというのもヒドい話である。
内陸部ではまだまだ公営墓地の整備が追いつかず、代々使われている無許可の集落の墓地が主流。公営墓地の建設ラッシュが続く中国では、今後もヘンな墓が続々と出現することが予測される。
(文=棟方笙子)
最終更新:2015/04/14 21:00
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