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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国最大規模の廃墟に潜入

イケイケ中国経済の“亡霊”か――中国最大規模の廃墟「広州の九龍城」に潜入!

003_R.jpg解体途中のまま、放置された集合住宅
005_R.jpg社区の中はに今にも崩れ落ちそうな建物があり、大変危険だ

 社区をくまなく歩いてみるが、解体途中の集合住宅がいくつもあり、ホコリ臭く、いつコンクリ片が落ちてきてもおかしくない状況で、危険極まりない。足元には鉄くずやガラス片などが散乱し、上下左右を常に警戒しないと歩けない。住民たちは慣れたもので、素知らぬ顔で廃墟の中を歩いている。水道や電気などライフラインが止まっているエリアもあり、昼間なのに真っ暗な道もある。軍艦島というより、かつて香港に存在した、あの有名な九龍城の雰囲気に似ているかもしれない。

 この巨大な廃墟の中で、野菜や鶏を売る市場があったり、営業を続ける理髪店があったりして、カオス状態だ。上を見上げると、バルコニーには干し肉や洗濯物があり、まだ住居として使用している人がいることがうかがえる。

004_R.jpg露店商や住民が行き交う様子
009_R.jpg廃墟の中に営業中の野菜市場も
006_R.jpgこの瓦礫の山を登ると、別エリアに抜けられる。瓦礫が新たな道となる

 一眼レフカメラを首から下げた、若い中国人女性や欧米人の姿もチラホラ。巨大な廃墟は、ちょっとした観光スポットと化しているようだった。しかし、迷路のように入り組んだ中心部の路地には、平日昼間だというのに目つきの悪い男たちが目的もなくにウロウロ歩いており、かなり不気味だ。光を遮る路地は真っ暗で、人の目だけが白く光り、筆者のようなよそ者を鋭くにらみつける。

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