柴咲コウ主演『○○妻』が水10対決を“勝ち逃げ”……玉木宏『残念な夫。』敗因は「男性の猛反発」か
#ドラマ #玉木宏
玉木宏主演の連続ドラマ『残念な夫。』(フジテレビ系/水曜22時~)の最終回が25日に放送され、視聴率7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。全話平均は7.6%で、同クールで放送された同局の連ドラ5作品のうち、最下位となった。
同作は、出産をきっかけに夫婦関係に亀裂が入り、2年以内に離婚する“産後離婚”をテーマにしたホームコメディ。キャストは、夫役の玉木、妻役の倉科カナのほか、岸谷五朗、大塚寧々、EXILE・黒木啓司、笛木優子ら。
ハッピーエンドとなった最終回。産後離婚へ着々と準備を進める陽一(玉木)と知里(倉科)。知里と娘が実家へ移り住み、1人ぼっちになった陽一は、父親としての自覚の足りなさを後悔し、趣味で集めたNBAグッズを手放す。一方、知里も思い直し、「ありがとう、ママにしてくれて」と陽一に感謝を伝え、離婚を取り止める……というストーリーだった。
夫の子育て参加や、妻の育児と仕事の両立など、産後の夫婦が抱える問題を描いてきた同作。当初は、タイトル通り育児に空回りするダメ夫ぶりばかりが強調され、男性視聴者から批判が殺到。中には、「なぜ、ここまで女性優位で、男性を見下すようなドラマを作るのか?」「独身男性に、結婚を遠ざけさせる酷いドラマ」「横で嫁が、ドヤ顔でテレビを見てるのがムカツク」といった感情的な声も目立った。
「女性には共感できるドラマでしたが、『男なんて甘やかしたら、果てしなくつけあがる生き物』『(子どもが)泣いても抱っこしない! 休日は任せきりで、寝てばかり!』をはじめ、男性にはつらいセリフも多かった。初回視聴率こそ9.4%だったものの、序盤で視聴者をふるいにかけてしまったため、中盤では6%台にまで下落。しかし、主人公に父親の自覚が芽生え始め、テーマが浮気や離婚問題へシフトした後半では、数字も少し回復しました」(テレビ誌記者)
作風による視聴者離れが、数字に表れてしまった同作。しかし、最終回が終わってみると、「最初はイライラするシーンも多かったけど、最後まで見るとすごくいいドラマだった」「最後まで見続けてよかった」「夫婦の成長がリアルに描かれていた」など、好意的な声が目立つ。
一方、裏番組の柴咲コウ主演『○○妻』は、全話平均視聴率14.3%で『残念な夫。』に圧勝したものの、視聴者の反応は『残念な夫。』と真逆。「最後まで見て、損した」「最初は面白かったのに、どんどんつまらなくなった」「途中で『残念な夫。』に切り替えればよかった」という声が相次いだ。
「連ドラは、何より序盤で視聴者を引き付けることが大事だということでしょう。批判が殺到した『○○妻』は、脚本家が株を下げたものの、視聴率で勝ち逃げした局にとってはウハウハ。民放にとって結局、視聴率がすべてですから。『残念な夫。』は社会問題をリアルに描いていただけに、実にもったいなかったですね」(同)
序盤で運命が分かれてしまった“水10”対決。もし、タイトルが『残念な夫婦。』であれば、男性視聴者の見方も少し変わったかもしれない。
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